どすこい

ブレードランナー 2049のどすこいのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.0
㊗️400レビュー!
公開初日に観たんですが、かなり経ってしまいました。


SF映画の金字塔と称され、常に根強いファンを持つブレード・ランナー。
その公開から実に35年という年月を経て、ついに上映開始されたこの続編。

自分は初めからブレード・ランナーのファンという訳ではありませんでした。
確かにその非常にユニークな世界観には惹かれましたが、ちょっと地味だな〜と思いながら途中で寝てしまう始末(^^;

しかしその後、その続編をドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が撮ると聞き、久し振りに再び鑑賞したら...めちゃめちゃ面白かった!
2回目も楽しめる映画はたくさんありますが、2回目の方が楽しめる映画ってあんまりないですよね。

コレの続編をヴィルヌーヴ監督が撮るなんて...一体どうなっちまうんだ?!
今年自分の中でローガン、ダンケルク、スターウォーズと並んで楽しみにしていた作品でした。
そして10/27、待ちに待った上映!


ヴィルヌーヴ監督、やりやがった...


ネタバレ抜きで語るのは難しいと思ったので、以下既に観られた方のみどうぞm(_ _)m




まず一番最初に言いたいのが、デッカードもったいぶりすぎ!笑
あれだけ予告で惜しみなくその姿を見せていたので、てっきり序盤から出てくるものだと思っていましたw

しかしそれが逆に良くて。
Kが真実に迫っていくにつれて明らかになっていく、デッカードの行方。
来るか、来るかと胸が高まっていた状態で、ついに登場したデッカード!!
あの瞬間はホントトリハダモノでした!!
スターウォーズep7でソロとチューイが出てきたシーン並みの感動w


ライアン・ゴズリング演じるKがレプリカントだったのは、作品が始まって一番初めの驚きでした。
言われてみれば確かに、レプリを狩るのにレプリ以上の適任はないですよね。
しかしそれを疑わせるほどに、人間的な一面を何度も見せていたK。
このブレードランナーのひとつの魅力がそこですよね。
レプリの自分自身のアイデンティティへの葛藤。


初めはただの仮説でしたが、ある時からずっと自分をあの息子だと思い込んでいたK。
観ていた誰もが彼が息子だと決して疑わなかったでしょう。
しかし、そんな彼に告げられる非情な真実...(ToT)娘って...

それに追い打ちをかけるように来た、その後のAIのシーンですよ...
Kが唯一心を許したジョイ(めちゃめちゃかわいい)は所詮AIだったと...
この鬼畜な展開はやっぱりヴィルヌーヴ監督だなと((((;゚Д゚)))))))
いくらレプリとはいえ、心を持つモノにこんな酷い仕打ちは...とになく不憫でなりませんでした(ToT)
それで色々吹っ切れてヤケになるKw


そしてそして!!
前作でファンの間で物議を醸していた、デッカードレプリカント問題!!
今回それがついに明らかになるのか、コレも今作の大きなひとつのポイントですよね。
ユニコーンの夢の件がありますし、短編でもデッカードがレプリだと匂わせるセリフがありました。
なので自分はもっぱらデッカードはレプリ派。

しかし、結局デッカードは人間だったということなのでしょうか?
自分には彼のセリフからは彼がレプリでは無い、と匂わせるところがいくつかありました。
極め付けは、娘はハイブリッドって言われてましたしw


これまでストーリーに関することばかり書いてきましたが、この映画の凄いところはそこだけじゃないです!

前作のあの世界観をうまく取り入れつつも、30年後の未来の世界も表現されていました。
セピアがかったようなあの特徴的な画面に加え、ネオンの光彩から近未来を感じさせられます。

音楽も非常に印象に残っていて、IMAXで観ろや!と言わんばかりの轟音!
ヴィルヌーヴ監督作品はああいう重低音を多用することが多いですが、それが良い効果に。
後から知ったんですがハンスジマーだったんですね〜。コレは妙に納得させられました!



前作の鑑賞はマストで、なかなか観る人を選ぶ作品だと思います。
しかしそれだけにツボにハマったらめちゃめちゃ面白い!
これだけ語れる映画もなかなかありませんよね〜。
ヴィルヌーヴ監督ありがとう。


そしてジョイちゃんみたいなAIが早く作り出されますように!!
どすこい

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