ベンジャミンミン

ブレードランナー 2049のベンジャミンミンのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
2.5
個人的には、ジョイとの恋愛関係のところが1番面白かった。何が面白かったかというと、CGというデジタル技術で映画の世界内のCGを描くということで、CGというある種の虚構は、それが本当に存在するように見せるために本来はあるのだと思うのだけど(もはや食傷気味になってしまってるけど)、それはつまり虚構であることを認識してなおリアルに感じるという倒錯性なのだと思う(実際劇中のKはそういう感情を抱いている)。そのCGを使ってCGを表現するというのは、倒錯的な虚構をリアルに感じるように虚構で表現しているということで、しかも劇中では生身の人間と同期させるという場面があり、ここまでくるといよいよ、何がなんだかわからなくなってくる笑 それがとても面白かったし、ブレードランナーという物語にも通じる「本物とは何か」的なテーマにもなってくるのかなと思った。


しかし、それ以外、つまり肝心の本筋にはさほど魅力を感じず、良くも悪くも前作をひっくり返しただけの内容かなって思った。