エノモト

ブレードランナー 2049のエノモトのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.2
とにかく長く、展開も遅く、アクションシーンもほとんどありませんが、前作の良い所を引き継いだ重厚なストーリーと、荒涼とした大地、近未来的都市の共存する美しい世界観をたっぷりと味わえました。

人間とレプリカントやAIの違いがなくなっていくのは、人間からしたら確かに恐ろしいことだと思います。

しかし人間と同じように愛する気持ちがあっても人間と同じように愛し、生きていくことはできない切なさに心動かされました。

人間とは、レプリカントとは、AIとは何か。それぞれのアイデンティティは何か。
こういった時代が迫っているかもしれない現代の私たちに、倫理的、社会的な難題を問いかける傑作でした。
エノモト

エノモト