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ワンダーストラックのスーのレビュー・感想・評価

ワンダーストラック(2017年製作の映画)
3.9
トッド・ヘインズ監督登壇トークショー付き試写会にて鑑賞。

まず、作品ですが独特の雰囲気をもつ作品なので人によりかなり合う合わないありそうな感じがしました。私は面白かった。
時代の違う少年と少女のロードムービー的なお話。特に少女の方は完全に耳が聴こえなくて演じている子役さんも耳が聴こえないそうで、演技がとても自然で彼女の表情で感情が伝わったし、かつ音楽や効果音をうまく使って周りの人の感情を感じることができて、上手い演出方法だなぁと思いました。
少年と少女の時代が違うし、お話が行ったり来たりするので時間軸を往き来するのが苦手な方には合わないかもしれません。
ですが、少女のシーンはモノクロのサイレント映画風に少年のシーンはカラーで躍動感があるので決してわかりにくい作りではありません。
時空を超えて交差するシーンは感動というより安堵と癒しの瞬間でした。

トッド監督は、見た目の優しげな雰囲気のままの人柄が出ていて、とても素敵な方でした。ゲストに日本の子役さん2名が来ていたのですが、2人を気遣いつつウィットに富んだ会話をしていて、こういう素敵な作品を作るのも納得しました。

Fan's Voice枠にて鑑賞。
ありがとうございます。
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