まず音楽って大事だなぁと。
自分の日常の行動に音楽が流れるなんてことはない訳で、同じ様にこの作品もほとんど音楽が使われない。
僕らの日常と同じようなカットが黙々と繰り返し使われたシーンをただの時間の経過の提示という形で見せられた日には堪らない。
画面上の静かな日常は、殺人を題材にするには緊張感が無いとは言わないが相当低いので観客としてはのめり込めない。
主人公の女医は正義感も強いし人一倍責任感も強いのだろうが、どうも役的過ぎる感じがする、事件が起こる前の彼女こそが普通ではなかった風に見えてくる。
これでは、日本の2時間ドラマ、「美人診察医○○‥‥」みたいな展開で、更に音楽とCMを除いた感じ。
派手なカーチェイスや銃撃戦がないことを非難している訳ではなく、登場人物の理路整然とした行為に当然の結果が描かれるこの作品の中でワタシには何処を撮りたかったのかよく理解出来ませんでした。
凡ゆることを昨日観たsharing と何処か比べてしまっているところがあるので、作品に対する正当な評価ではないかもしれない。