k

愛を綴る女のkのレビュー・感想・評価

愛を綴る女(2016年製作の映画)
3.9
ずいぶん前に予告を見てから、ずっと見てみたいと思っていた作品。
予告の内容的にはどんでん返しのようなストーリーだと思っていたけれど、そうでもなかった。

でも、めちゃくちゃ良い映画だった。

正直、フランス映画を観ることって少ないのだけど、私が観てきた数少ないフランス映画は淡々とした日常を描いていて、報われない最後であることが多かった。
だからこの映画を観た時はそういう映画なんだろうなぁって思っていた。
でも、報われないと言えば報われない最後なんだけど、最後の最後には救いのようなものがあって、報われた人がいたことにホッとした。
映像も美しくて淡々とした日常なのに芸術的だったし、耽美的ですらあった。
そして、少し、少女趣味的な、エロティシズム・フェティシズム的な雰囲気を感じさせる部分も多々あって、見ているこっちが恥ずかしくなるほどのリアリティだった。
k

k