イギリスの片田舎で大工をやってるダニエル・ブレイク。心臓病を患い仕事ができなくなったので、役所に手当の申請に行くが…
と言う内容。
なんか、徹底して「弱者」の視点の物語になっている。いわゆる社会派映画なんだろう。
他の方とは少し違う切り口でレビューするなら…
監督の感性なんだろうが、露骨なまでに役所を「悪」として描いている点が気になる。
医師の診断書を無視して不支給決定するとか、ネット申請のみだとか、まずは電話だとか、求職実績の確認方法すら確立されてないとか…
ありえない描写ばかりだが、これがイギリスの社会保障の真実なんだとしても、なぜそうなったのか役所側の視点があっても良かったんじゃないかな。
不正受給を無くせとか、人員を削減しろとか、有権者や政治家からの圧力でそうせざるを得ない状況に追い込まれてるなど有るんじゃないか。
そういった部分を一切描かずに一方的に役所を悪者にするのは、なぁ…
もちろんダニエルに非が無いのは分かるので、彼らに必要な救いが届くような世の中になってほしいと思います。