わたしは、ダニエル・ブレイクの作品情報・感想・評価

「わたしは、ダニエル・ブレイク」に投稿された感想・評価

ずんこ

ずんこの感想・評価

4.6
本当にやるせなかった…
何のための行政・福祉なのか
制度に埋もれるダニエルと貧しいながらも必死に子どもと一緒に生きるケイティ見ていて苦しかった。。かわいそうとは言わないけど苦しかった。。
日本版のポスター、キャッチフレーズが安っぽくて嫌だ…
"福祉の充実"という綺麗事の裏に隠れた現実。この映画では、心臓病で就労を止められているにもかかわらず、経済的支援を阻害しているような行政システムに悪戦苦闘、四苦八苦する大工のダニエルを描く。支援を受けるために、実績を残すためだけの就職活動なんて、無駄であり虚しいだけ。こんなのがまかり通っているのが今のイギリスなのでしょうか。
ほかにも管理社会ならではの、「血の通わない」制度など、主人公ダニエルの怒りには共感する。
救いといえば、子供二人を抱えるケイティとの交流と、ダニエルのユーモア(たとえば、ダニエルが残した言葉として、「私は~国民保険番号でも、エラー音でもない」といったように、批判の言葉にユーモアが感じられること)。

ケン・ローチ監督作は何本か観てるけど、今の社会が抱える不条理を描くとき、鋭い批判だけでなく、ユーモアや人情を描くことによって、より胸に訴えるものが感じられる。
この映画をみたら絶対に書きたいと思っていたボケ、
わたしは、ダニエル・クレイグ。

そんなジョーク微塵も書く気になれませんこの映画は。

まるでドキュメンタリーを観ているようなリアル感。

とても重い内容でした。

みなさん仰る通り監督の怒りを感じました。
でもそんな中にも少し、おじいちゃんにも頑張る余地があるシーンを感じたのは僕だけでしょうか。

現在もこのような状態が続いてないことを願ってしまうばかり
本当にせつないです。

点数はつけられません( ; ; )
simakana

simakanaの感想・評価

4.5
真っ当な批判や皮肉も、それが全然伝わらないもどかしさも、これ以上ない説得力。ファンタジーじゃない。それでも体制側についたら鈍感になるのかも。
もた

もたの感想・評価

4.0
個人的には『ケス』ぶり、2本目のケン・ローチだが、『ケス』同様、望遠レンズでのロングショットと、顔のアップのようなシンプルなショットで構成されていた。ポケットに手を突っ込み、ぼんやりとした表情で歩くダニエル・ブレイクのショットの反復には、思想や手法を曲げることなく、50年以上映画をつくってきた経歴に裏付けされた、たしかな説得力を感じた。
デイ

デイの感想・評価

4.5
嗚咽するぐらいに泣いてしまいました。

この作品、ケンローチ監督作品という情報しか入れないで観ました。

国民が当たり前のように受けることが出来る受給制度。
税金だって払ってる。
なのに、何故こんなに"たらいまわし"にして、なかなか受けることが出来ないの?

日本より酷く無いかな?

これはイギリス全体がそうなのか、ニューカッスルがそうなのか…。

政府批判をするのは簡単だ。
でも、ケンローチ監督は、こうやって身近なことから描いていった。
ある意味ノンフィクション。

心臓発作でドクターストップを受けた大工であるダニエルブレイク。
大工一筋40年。59歳のダニエル。
冒頭、真っ暗な画面でダニエルと女性職員のやり取りの声だけが響く。

心臓が悪いのに、手足に不自由では無いから"休職"では無く"求職手当て"の手続きを…って。

電話を役所に掛けてもさ、
「ただ今電話が混み合っております。お掛け直しになるか、もう一度時間が経ってからお掛け下さい。」←音声ガイダンスの声。
2時間近く繋がらない…(-_-)。

ダニエルは口も悪いし短気で怒りっぽいけれど、困った人には自然と手を差し伸べる人間性がとても魅力的でした。
ダニエルのハスキーで良く通る声も。

隣の部屋の青年にゴミは置きっぱなしにするな!!と小言を言いながらも、仲が良い。
男やもめで、子供はいない。
コツコツと40年間、大工の仕事を続けて来た。

もしかして、ダニエルは企業の従業員では無く、個人で大工という仕事をやっていたのかな?

ロンドンのホームレス宿泊施設からニューカッスルにやって来た若いシングルマザーのケイティと役所で出会う。
ケイティも役所で声をあらげていた。
お姉ちゃんのデイジーちゃんと弟くんのディランくん。

ダニエルにとっては娘のようなケイティと孫のようなデイジーちゃんとディランくん
が家族のように打ち解けて来て…
束の間の幸せな風景が見える。

もう、ケイティも悲惨で、子供に食べさせてあげるだけでいっぱいいっぱいで、自分の食事が取れない。

フードバンク(無給配給所)の長い列。
そこで食品と生活用品を貰うにも役所の手続きが必要なんだろうし…
って、どれだけの人々が並んでいるのだろう?

パソコンなんて触ったことも無いダニエルなのに、その申し込みはネットからじゃないと出来ません。
パソコンで苦戦して入力していると"時間切れエラー"の画面が出てしまう。

求職活動をしなければならない。から、歩き詰めで仕事探しをするダニエルに対して、で、その証拠は?と役所の職員に言われる。

もう、この国?このニューカッスルという土地?はホームレスをたくさん生み出したいの?

税金でお給料を貰っている役所の人間は余りにも冷たい。

ケイティがスーパーで生理用品を万引きしてしまうシーン。
スーパーの警備員から風俗の仕事を斡旋されて、そこに行き着いてしまい…
それをダニエルに知られてしまうケイティの心の複雑さや悲しさ(T_T)。
娘デイジーちゃんの貧困による学校でのイジメ。


揺れる"魚のモビール"。
デイジーちゃんの部屋にもダニエルが手作りして飾ってあげた。

家具を何もかも売らなくてはならなくなった時もダニエルは自宅に掛かっている魚のモビールだけは売らなかった。
だって、それは…妻との…。

BBCラジオの"海上天気予報"のBGM。

この題名の「I, Daniel Blake」の意味が分かった時。

映画を観終わって、改めてパケ写を観た時、とにかくとてもとても泣いてしまいました。

ラストはとてもビターでした(T_T)。

ダニエルのように自分もつらいのに、困った人を見たら声を掛け手を差し伸べる。
それがどんなに大切なことか…。

貧困で犯罪に走ったり…とか、あるかもしれないけれど、
ダニエルは違う。

ダニエルは口が悪いところもあったけれど、正直で、基本心は優しい。
生活は貧しくとも、心はとても豊かな人だった。



ダニエルブレイクを演じたデイヴジョーンズも、ケイティを演じたヘイリースクワイアーズも存じない役者さん…。
余り有名では無いかたを使ったのがまた良かったのかも。
それでも二人の演技は素晴らしかったです。


書きたいことが溢れ過ぎてまた上手いことが書けませんでした(T_T)…乱文ごめんなさいm(_ _)m。
なな

ななの感想・評価

3.8
ただ生きていく上で当たり前のことを求めているだけなのに、何でこんなに惨めで理不尽な目に合わないといけないんだろう。

お役所仕事の悪いところが如実に出てる。
見ているこっちも何をどうしたらいいのか混乱してくる。
特に時代の流れによるデータ化ってしょうがないけど、サポートは絶対必要だなって思う。
Younotme

Younotmeの感想・評価

4.0
社会問題を描いてるのも重要だけど、映画としても良くできてるなって思った。
ただ、生きている。
そんなのできないんだと思わせてくれた作品。

毎日何か食べたいし、
綺麗な服を着ていたいし、
雨風しのげる場所で寝たいし、

それは全部当たり前じゃなくて、でもそれを当たり前にするためにみんな必死で考えて生きている。

ロックスターにならなくても、
メジャーリーガーにならなくても、
明日も死なない為に生きている。
それだけで難しい。
m

mの感想・評価

3.6
辛い。苦しい。
こういう良い人が救われる世の中であって欲しい。
最後のダニエルの行動には拍手した。

メモ100
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