ケン・ローチ予習がてら。
人情ものっぽい雰囲気ゆえに敬遠していたが、思っていたより社会的な話で好印象。
(おそらく)部分的には社会的強者側であったのであろうダニエルが病気によって社会システム的な…
不寛容なリアリズムの中で社会に対する反抗とヒューマンカインドを貫く現代のネオレアリズモ。
そろそろ新作が公開のケンローチのこちらを見てみた。
まず本作は現代イギリスを舞台に心臓病を患った中年男性と貧…
基本的に登場人物に悪い人はいないんだけど、何故か必死に生きようと毎日頑張っていて、誰よりも広い心を持っていて、そして優しい人が報われないという…なんだか虚しい気持ちになる作品だった。
主役のダニエル…
システマティックに進んでいく仮借ない無情な社会に対し、助け合いという愛情とささやかな抵抗で立ち向かっていく力強さに胸を打たれる。でも人々の暖かさを綺麗で美しいナラティブに帰結させない、シビアな現実も…
>>続きを読む「オーロラの涙」をみて同じ製作陣であるこの作品を知った。
真面目に働いて納税もして、情が厚く尊厳を持って生きてきたダニエル。
このような人が支援を必要とした時に、誰一人取り残すことなく早く確実に届…
イギリスの福祉制度の問題を描いているのだけど、決して遠い国の話ではないと思う。日本でも、生活保護の申請や派遣切り、明日は我が身という恐怖とともに、「せめて自分は、隣人に優しい人間でありたい」と思わさ…
>>続きを読む丁寧で、見やすくて、わかりやすい。
ユーモアの形がほどよくて、まさに悲喜こもごもという感じ。
表層は個人に当てられているようにも見えそうだけど、きちんと問題意識は構造に向けられていて、小さな、あるい…
素晴らしい映画。
ケンローチ監督には何度でも引退を撤回して映画を撮り続けて欲しいと思っていたが、2026年時点で89歳。近日公開の「オールドオーク」が最後の作品になるという。イギリスの社会問題を絵…
© Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016