らりる

わたしは、ダニエル・ブレイクのらりるのレビュー・感想・評価

4.0
2度目の観賞。

『しあわせなひとりぼっち』と同時期に観たせいか、少しだけ境遇も似ていて被ってしまい、もう一度観なおしたかったのにタイトルずっと思い出せなかった作品。

改めて観たら全然似てない!
主人公ダニエルには生きる意志を強く感じる。

持病のせいで医者から仕事をストップされているのに、生活保護は却下され、やむおえず援助を受けるために求職活動をするが採用されても、もちろん働けない…

役所は生活保護の申請方法や条件を複雑にしていて、いくら頑張っても申請に辿り着けない…もうどうしたらいいんや。

正直こういった実態が自殺や犯罪を産むんだよ〜それでも決して間違った道には進まず諦めないダニエルはカッコいい。

シングルマザーのケイティが空腹を我慢出来ずに缶詰を食べてしまった時や、生活の為に風俗店で働いた時も、相手を想い温かく優しい言葉を差し出せるって、自分に余裕のない時は難しいと思うのに…

どんなに貧しくても心まで貧しくなってはいけない…なかなか出来る事じゃないよ。

後半の抗議シーンにこの作品のタイトルが活きてくるのが素晴らしかった。
らりる

らりる