ぼぼたん

わたしは、ダニエル・ブレイクのぼぼたんのレビュー・感想・評価

5.0
上質のドキュメンタリー映画。
のようだった。現実には、007は存在しない。様々な感想があり、考えさせられる。何が正しいとも言えない。
アカデミーには、ノミネートされたのかな?オススメです。

とにかく誰も間違ってはいないと思う。

数日考えたが、頭の中がまとまらない。とことん考えさせらる。
ホントに日本の現実社会と同じ、リアルな社会を描いてる。

ロビーにこの映画の批評の記事の切り抜きがある中に、小田原の「保護なめんな」ジャージの職員たちをネタにした記事があった。
職員たちは、監督の爪の垢を煎じて飲め!だと。
無償に腹がたった。

この映画でも、職員たちは、何か間違った行動していたでしょうか?
皆さん、通常の仕事をしていただけです。
市民の人たちも、いい人が多いです。怪しさ満点の隣人もよいこでした。グレーなことかもしれないが、這い上がるために頑張ってるようでした。
スーパーの警備員と店長は謎です。(店長はいい人に感じたが・・グルだったのか?)

どちらかというとダニエルの方が偏屈でこまったちゃんかもしれません。
一応、「PC!?わからんぞ!」じゃなくちゃんと画面をよく読みましょう。それでもわからんなら聞きましょう。ちゃーんと皆親切に教えてくれてましたね。「うっせーぞ!ジジイ」とか「冥途の土産に教えちゃる」なんて誰も言いません。

おかしいのは、心臓病で働けん診断書があるのに、就業可能と判定されるとこです。 ダニエルはココに突っ込みゃいいのに、何故か就活手当?(雇用保険かな)を得るために偽の就活をする。????なぜなんだ??? まー就業可能となってたらこうするしか受給の道はないと教えたのは、担当職員の優しさなのか?

シングルマザーもよくあるパターンで堕ちていきます。
風俗にはこんな感じの女性がいっぱいいます。生きるために、子供のためにと言いつつも、暫くすると友人と高級ランチやディナーなどの話を聞き、通常の収入の仕事はできなくなってしまう人が多いようです。
映画の女性はどうなっちゃうのでしょう?子供は?

とにかく映画全体に感じるのは、リアルな現実と理不尽な感じです。
じゃ、何でこな世の中になっちゃったんでしょう?
政府側の人たちが悪者にみえちゃう人もいるみたいですが、彼らは与えられた職務を遂行していたに過ぎません。途中、職員が過剰サービス(善意)?を注意されるシーンがあります。何故でしょう?

おそらく、一部の人間たちの悪しき前例があるためでしょう。
一部の輩の為、真っ当な困っている人が被害を受けもっと困ってしまう。
ここに問題があると思います。小田原市の件も同じです。
映画では、こういうとこは描かれていませんが、理不尽な制度に至る前には、理不尽な要求をする輩の存在があったと思います。

あーまだ、なんだかまとまらない。多くの人に観て貰い、いろいろ考えて欲しいです。いろいろ意見を聞かせて欲しいです。
そこから何かが変えることができれば・・・
観るちょい前まで「私は、ダニエル・クレイグ」だと思っていた自分が言うのもなんですが、そういいう、きっかけになる映画だと思います。

時間が合えばもう一度見に行くつもりです。
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