Maychang

わたしは、ダニエル・ブレイクのMaychangのレビュー・感想・評価

4.1
終始胸が痛かった・・😭でも観て良かったです。

心臓疾患のため、仕事のドクターストップがかかってしまった59歳のダニエル・ブレイク。
審査で微妙に点数が足りず、就業可能であると判断され、支援給付金を受けられないことに。

行政の対応はあまりに融通がきかず、ほとんどの人が一方通行で「個人」として扱ってくれない。
(これには冒頭の医療従事者とのやりとりから、ストレスたまりました💦)
たらい回しだし、PCが使えなければまともに手続きができないし。
「じゃぁどうすればいいんだよ!」と言いたくなる対応。

そんななか生活費に困窮するシングルマザーのケイティと出会い、ダニエルは自分も苦しいながら、家を修理したり、子どもの面倒を見てあげたり。
ケイティ親子の力になろうとします。

一見コワモテなのに愛情深く真面目なダニエルの行動に涙しました。
ケイティの、母親ゆえの自己犠牲的なほどの愛や苦悩にも胸が締め付けられます。

自分に余裕がなくなった時も、変わらず尊厳を失わず、隣人に親切にできるでしょうか?
重いものを突きつけられた気がしました。

世界的に経済が逼迫している現在、法律の隙間に落ちることの怖さも他人事ではなかったです。

「わたしは、ダニエル・ブレイク」邦題ぴったりですね。オススメです!
Maychang

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