2017年97本目
日本シネアーツ試写室にて
ファルハディ監督の展開の読めなさが好きだなぁ。
いつも観ている欧米の映画と違って、サスペンスタッチであっても
どうなるかわからないドキドキ感。
最後の犯人との対峙シーンなど、どうなるんだろうって思うし、
あぁこうなるのかと思わせて・・・
そして文化的背景の違いで、いつも感じる価値観の違い。
宗教、階級そして男女格差。
それをはっきりと大袈裟に見せるのでなく、さり気なく盛り込んでいる。
周囲の何気ない台詞に、そして主役に夫婦二人の会話でも。
だけど、別世界の話と感じさせない、夫婦でもどこまで信じ許せるのかっていう普遍的な部分があって。
その独特さと普遍さのバランスがサスペンス部分と絡んで
本当上手いというか、自分は好きなんだと思う。