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セールスマン2016年製作の映画)

Forushande/The salesman

上映日:2017年06月10日

製作国:

上映時間:123分

ジャンル:

3.6

あらすじ

「セールスマン」に投稿された感想・評価

ミサホ

ミサホの感想・評価

3.7
『別離』がとても面白かったので、本作も観てみました。

劇団に所属している夫婦の日常が、妻が暴漢に襲われた事件を境に変化し、危ういものとなる。

『別離』ほどではなかったけれど、相変わらず鋭い目線を持った作品だなぁと感じる。この監督の作品は他にもまだ観ていないのがあるので、追っかけていきたいと思う。

ひとつ前に『最後の決闘裁判』を観たのだけど、それと本作の設定がよく似ていることに気付いて苦笑しちゃった。偶然にしても参ったね…。

終盤の真相が明らかになる瞬間は、息を飲んだ。真相を追っている夫と同じように、観ているわたしもそう思い込んでいたから。

一度思い込んでしまうと、中々、それから抜け出せないものだけど、夫はそれさえも取っ払うほどの執念だった。

一方で、解決には消極的にすら見える妻の本音は、ただ忘れたい、そっとしておいて欲しい、日常を取り戻したい…といったものであるのだ。

大きな脅威や突然の暴力にさらされた時、思考は停止する。しかし、再び動き始めた思考が今度は、自分を責めるものに変わっていく。その後も、その時々で感情がコロコロと変わり、渦巻いて、ずっと続いていく。そして徐々に疲弊していくのだ。
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2022/09/13
BGMや余計な説明的描写は無し
(その分住宅の描写はやたら多め)。
淡々と描かれる、この生活がイランのリアルなのかと想像した。
飢えてないが、決して豊かでもない、
という生活。
これは日本のリアルでもある?

被害の当事者は妻なのに、まるで自分の"物"が傷付けられたかのように、
振る舞い出す夫の姿は「最後の決闘裁判」
を思い起こした。
は

はの感想・評価

-
一番傷ついているのは彼女なのに夫は自分のための復讐しか考えてない。
moli

moliの感想・評価

3.8
ストーリーとしてはシンプルで、犯人捜しの答えもはっきり描かれる。
それなのに、監督が伝えようとしたことの半分も分かっていないような気がする。

たとえば、劇中劇として舞台で演じられる『セールスマンの死』
映されたシーンは、本編とどうリンクしていたのか。

崩れそうになるアパート。生徒との会話。現れない前の住人。前の住人をやたらと嫌う隣人たち。
ムダな描写は一切ないんだろう、でも私の中ではまだすべてが繋がってくれない。
しばらく経ったらまた観よう。

それにしても、傷ついた妻のためではなく、妻を傷つけられた自分のために行動する夫はもう愛せない。

👇台題
Reon

Reonの感想・評価

3.4
教師の妻が引っ越し先で襲われる。
犯人は以前に住んでいた人物に関係がありそうなのだが。

複雑に人間関係が絡み合い犯人がわかっていく。
赦してあげようとする妻と許せない夫。

当事者なら絶対に許せないけれど、こうなると犯人が哀れに思えてしまった。
ppk

ppkの感想・評価

4.0
主人公、タクシーの一件で女性の気持ちに理解ある男性と見せかけて、傷付いた妻への思いやりは無く…

『別離』に続いて、こちらも淡々とした演出の中にスリルがあって面白かった。イランの俳優さん達すごく演技が上手い。
rico

ricoの感想・評価

5.0
『セールスマンの死』についてサッパリ知らなかったけど面白かった。
イランはイスラム教がシーア派のせいなのか、大人になれば男女席を同じにして演劇もできるのね。
パスタやピザも食べるし、子供は『スポンジ・ボブ』を楽しみにしているし、演劇の題目はアーサー・ミラーの『セールスマンの死』だものね。

普段は教師をしているが、友人達と素人劇団をやっている男の妻が、引っ越したばかりの家で、シャワーで全裸中に男に襲われる。
もちろん、そのシーンは劇中には出てこないのだが。
妻は頭をガラスに打ち付けられ、血だらけのところを近所の人たちに発見される。

私は、自宅に犯人の身元が分かる忘れ物をしていて、犯人がまた採りに帰ってくる恐れがあるので、幾らイスラム教といえども、警察に届けるだろうと思ったのだが、これが届けないんだな。
自分が襲われた家にまだ住まなければならないなんて、女性には耐え難い苦痛というのもあるけど、一人でこの家で留守番するなんて、いつまた犯人と鉢合わせするか分からないのだから、友人に転んでこうなったと言った様に、実家の親にも同じ様にごまかして帰ったらいいのに…と。
でないと夫婦共々、神経休まらないよ、と思いました。

事件を全てを知っているご近所さんの反応はというと、
女性は「奥さんにあんなひどい怪我をさせたんだから、絶対警察に通報すべき」だったけど、
男性の方は「どうせ犯人が捕まっても、家の中に入れてしまった事を裁判でつつかれる。
恥をかくから警察に言わなくて正解」と、真っ二つに意見が違う。

そして、旦那がとった行動を見ると、この人絶対、妻の尊厳を守る為にああいう事をしたんじゃなくて、自分の夫としてのプライドをズタズタにされた怒りからだよね…というのが、妻にも丸分かりなのよ。
そりゃあ、奥さんも「あなたのお陰で精々したわ。ありがとう」ではなく、微妙な顔するわ。

私は肝心の場面は映ってなかったけど、奥さんがすぐ悲鳴を上げたと言っていたし、あんな小心者そうな人だから、悲鳴にびっくりして、すぐ奥さんをガラスに打ち付けて逃げて、肝心の事は何もなかったんじゃないかなと、個人的には思いました。

まあ、人それぞれどう採るかが、この映画を観た醍醐味かと思います。
イランの男尊女卑、経済的環境を、セールスマンの死をベースに描いた社会派的作品。冒頭から、道路工事でマンションが崩壊しかかったりして、社会経済的な悪化を示しているのがそのひとつ。また、警察を信用できないという、妻の捜査拒否も、公務への不信感を如実にしめしている。基本暗い救いようのない作品だ。イランにも売春てあるんやなぁ。
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