Hiroki

セールスマンのHirokiのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
3.6
イランの実情とか女性の置かれている状況を把握していないと結構厳しい。
アーサー・ミラーの『セールスマンの死』の劇中劇と絡めながら描かれていくのだが、主人公と犯罪に合う主人公の妻の心象描写が物足りなかった。
正直「なんでそこでそんなことするの?」って事がたくさんあって全然感情移入できない。
後味の悪いのは別にいいのだけど、それよりも気持ちが悪い、むず痒い感じ。
文化の違いなのかなぁ…

あと主人公の妻が家に押し入られた時に犯人に何をされたのかが結構重要だとおもうんだけど、それがよくわからない。
強姦されたっぽい感じでは描かれてるんだけど、それにしては本人と夫(主人公)の雰囲気がそんな感じじゃないんだよなぁ。
犯人と会うシーンでも妻は普通に犯人の心配とかしてるし。
もし強姦されたんじゃないなら、主人公がそこまでブチギレなくてもいーだろと思ってしまうし。
まぁそれも文化の違いだよと言われたら何も言えないですが…

これでも2016カンヌの脚本賞なんだよね。私の理解力不足なのだろうか…
とにかく全体的に自分好みではなかったということですかね。

2018-56
Hiroki

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