アンディ・ムスキエティ監督作。
スティーヴン・キング原作、1990年の映画のリメイク。とある田舎町でおとなしい少年ビルの弟が大雨の日に出掛け、大量の血痕を残して姿をくらし・・・。
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アメリカで前売記録を更新したりチャンスザラッパーが呟いたりで話題の当作。子役たちがわちゃわちゃしながら恐怖に立ち向かうストーリーで、Netflixドラマ『ストレンジャーシングス』からの逆影響を無視できない。
そもそも『ストレンジャーシングス』が90年版『IT』の影響を受けてるわけだが、このリメイクが興行的に絶好調なのも10月配信開始の『ストレンジャーシングス シーズン2』が待ちきれない人たちが見にきたんじゃないか。
実際『ストレンジャーシングス』で活躍した子役の子が今作でもある種のコメディ担当的な役割で活躍するし、やはり子役が集まって恋に友情に泣いて笑って楽しい感じは何ものにも変えられない。
ただ日本人だからなのか自分の問題なのか、子供たちを微笑ましく見えはしても感情移入できず。というかペニーワイズに対して恐怖感を全く感じられなかった。露骨に脅かしてるだけというか。精神的な恐怖を煽る感じではない。グロテスクな描写に関しても痛みをさほど想像させないので優しい。子役の右腕がもげたりするけども。
ネット記事で「世界で五本の指に入る恐怖映画」という評判を見たがそれは言い過ぎ。でも子供たち活躍する姿が可愛く楽しい映画であることには違いない。あと成長後を描くであろうチャプター2を見ないで面白さの判断するのは時期尚早かもしれない。