粗大

ハクソー・リッジの粗大のレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.1
これが実話なのが凄すぎる
心震える
戦争の残酷さ、リアリティを描きつつしっかり映画として物語としての完成度も持ち合わせ、悲しいもう見たくないだけで終わらせていない
残酷な描写も遠慮せずしっかり写し描いている
衛生兵の立場だからこそ、敵方として日本があれど憎むべき敵というよりも、戦場の惨さ、戦争の悲劇にフォーカスされている

日本人としては複雑な場面もなくはなかったが、劇中そこまで日本のことをこき下ろしたり侮蔑的な描写はなかったように思えた(全部の英会話がわかったわけではないけど)ので、歴史モノである以上仕方ないという範囲には収まっていたと思う

倒す殺すではなく守り助けるという点
良い俳優が多い
日常と戦争の対比
アンドリュー・ガーフィールドの優しい顔が合っている
父が似ている、葛藤しつつ衝動的で暴力的な面もあるが愛も持ち合わせている
馬鹿にされリンチされたチームメイトにも最終的に認められる
不殺を信条として血と銃弾飛び交う中、負傷した仲間を見捨てず飛び出していく主人公の姿には胸を打たれるし勇気をもらえる。
目を離せない
確実に戦争映画トップ層に入るし、個人的ベストにも入りそう

日本兵側としての描写は少ないが途中でドスが手当したシーンを入れることで日本兵の人間としての側面も描いていると考えたので必要だったし良かった、日本兵も人間だという意味とドスの優しさ両方を描けていた
また日本兵も二人助けたという言及もあり、命の尊さに人種は関係ないというメッセージも強くはないがちゃんと表しているところに好感も持てる
粗大

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