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ハクソー・リッジのshigeのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.4
公開日に見てきましたがなかなか整理がつかなかったのと週末重たい作品ばかり見てて疲れきっててやっとこの作品のレビュー書いてみます。笑

慰霊の日の翌日に公開されたこの作品。
特に意味は無かっただろうが関連性を感じてしまいます。

沖縄では6月に入ると平和月間とか言って学校とかでは平和学習を組まれます。
特に映画の舞台にもなった場所の割りと近くに住んでた自分のとこの学校はかなり力を入れてました。

そこでは戦争体験者の話を聞いたりすることがありました。
そこで出てくる話は本当に想像もしたくないような話ばかりです。でもこの作品を見てそこで話されてた話が何か具現化されたようなそんな感じがしました。

当時の日本軍の軍事力は大したことなく使ってる武器も大したことない。それに比べアメリカ軍は火炎放射器とか最新のものを使っててその時点で差を感じてただろうが、日本軍のその当時の天皇万歳の考え方で天皇のために死ぬなら本望という強い意思からくる勢いとかは凄まじいものがあったようです。

また、ラストの牛島司令官と思われる人の自決のシーンはあんまり詳しく聞いたことがなかったからこんな感じだったのかーと思いながら見てた。

てな感じでこの作品を見てたら昔学生の時に聞いた話がフラッシュバックしてゾッとしたあの感情が甦った。
それくらいリアル。
作り込まれてる気がしました。

でも主人公のような人間がいたことは初めて知りました。
彼は敵味方関係なく一人でも多く助けようと必死。
彼がどの兵士よりも一番闘っていた気がします。
この作品はアメリカバンザーイな作品でもなく戦争を肯定するわけでも否定するわけでもなくただ武器を持たず戦場に行き人を殺さず助け続けた一人の男の話。
脚色はされてるだろうがこういう人間がいたことを知れて良かったよ。

でもやっぱり戦争は何も生まないな。
全くもって意味がない。
血の海は見たくない。


こういう話は受け継いでいかないといけない。
そういう意味でもこういう映画の存在は貴重。

今度実家帰ったら前田高地行ってみようかな。
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