なかちゃん

ハクソー・リッジのなかちゃんのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
3.6
信仰上の理由から銃を取らない兵士の話。これが実話に基づくというのだから驚く。
ハクソーリッジ・前田高地の近辺を歩いたことがあるが、一帯は海まで見渡せる小高い丘で斜面がとても急だったこと、そして戦後70年以上経つ今でも不発弾等の除去を行っているとの話を聞きショックを受けたことを覚えている。

ただ、「良心的兵役拒否者」と言う戦争映画としては異色の主人公だったことの反動なのか、戦闘シーンがやたら演出過剰。火薬多めの爆発、スローモーションの多用は「ランボー」を彷彿とさせられ閉口した。
「ランボー」が嫌いな訳ではないが、「プライベート・ライアン」等のように、もっと淡々と戦場の様子を描がけなかったものか。
戦争を語り継ぐ映画が作られたことに敬意を評したいが、映像技術等が進化しているにも関わらず近年の戦争映画よりも陳腐な戦場描写だったのは残念だった。