MikiMickle

レジデントのMikiMickleのレビュー・感想・評価

レジデント(2015年製作の映画)
2.6
デンマーク産ゾンビ映画。

デンマークの郊外の閑静な住宅街。一人の死亡した老人が行方不明になる事から物語は始まる。
突然、平和な町に下された外出禁止命令。人々は各々の家に閉じ込められ、黒いビニールで家を覆われ、ガスマスクの男たちの支給品を便りに暮らすことに…
いきなりの状況で、感染が広がっている事以外はなにがなんだかわからぬまま、不安にかられる人々。
そんな中、主人公のグスタフ青年はこっそりと抜け出し、ある事実を知る…


かなりオーソドックスなゾンビものでした。
グスタフ家に近所の人が集まってくるところなどはナイトオブザリビングデッドのようだし、窓からゾンビの手が‼などは、あまりにベタすぎて逆に懐かしくなりましたw

前半は、何が起こっているのかわからないパターン。良い意味で緊張感はあります。

が、グスタフ君のする行動が、もう、マヌケすぎて…余計な事ばっかりするから、事態はどんどんと悪化…
だいたい、凶暴化した人に襲われて怪我してたら、それはもう100%感染してるでしょ‼ 縛らなきゃ‼‼ この人たち、ゾンビ映画を見たことないのかな……w なんなの?‼ デンマーク人って楽天家なの?

この岡田将生似のグスタフ君には始終イライラさせられっぱなし(笑)
向かいに越してきたソニアちゃんを双眼鏡で覗く所から気持ち悪いし、その後もソニア目当てで外出するは、覗くは、開けちゃダメなところを開けるは、
しかもこんな大変な状況なのにソニアちゃんとする事しちゃう…もぉ~w バカじゃないの?‼
というか、ソニアもソニアだ‼ソニアが誘ってるしっ‼‼ お母さんがどうなってるのか考えてっ‼
止められない青少年の性欲を私はこの映画にみたね
そして、そのH現場を目撃したグスタフのお母さんの対応には大爆笑w

更には何度も見たことのあるシーンも多いw。

しかしながら、なぜか酷評はしたくない映画でもある。

全てが因果応報で、「生」を求めて生きる人々の行動が全て空回りし、反面となり、負の連鎖を引き起こす。
自分がもしこの立場であったらどうしたであろうか…… そういった、昔ながらのゾンビ映画で感じた気持ちを、ベタである故に改めて思い返してもらえたような気がした。
ソニアちゃんの母への態度の変貌とか… 母の愛とか……

そして、政府の理不尽な対応というもの。例えば、家を覆われる所などはスペイン感染ホラーの『●Rec』にそっくりだけれど、あれと同じように、有無を言わさず隔離し、出てきたものを撃ち殺 すという理不尽さにおいて、政府批判があるのではないかと。故に、グスタフ君の行動もそこを考えると理解でき…る…の…かな…w

原題の『what we become』オープニングでもエンディングでもドドドーンと出て来てかっこよく、やはりこの映画の本質は、人が人以外のものになるという事。なんだけど、やっぱり、惜しいなw

というか、でたよ、わけのわかならい邦題…『研修生』って、意味がわからないよ……アルバトロスさん、しっかりしていただきたい‼

なんて、誉めてるのかけなしてるのかわからないレビューですが、つまりはそういう事
あ、シチューのシーンの気まずさは、H目撃シーンよりも気まずく、意味があるので必見ですw という、爆笑はしてますが、グロなしモグモグなしの、綺麗めヨーロピアンゾンビでした
MikiMickle

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