しい茸

ミス・レプリゼンテーション: 女性差別とメディアの責任のしい茸のレビュー・感想・評価

3.3
Twitterランドから流れてきたので。

かなりフェミニズム論の強いドキュメンタリー。
なぜ女性たちは社会で活躍できていないのか?性的に消費されるのか?人前に出る女性はどうして"女"を利用しないと上に登れない?女性はリーダーになれない?
女性も男性も性役割に縛られすぎている?
そして、それを全て促しているのがメディアでは?
という内容。
タイトルバックも、mis→missとなっており、"逃した"女性の権利みたいなものを強調してる…?

正直この公開から10年近く経った今、「女性の活躍を」とか言ってるのは一昔前の感がある。
あれから女性のリーダーもだいぶ増えただろうし、日本は都知事が女性だし。スウェーデンの首相も女性だししかも若い。

でも根底には性役割の認識は残っていると思う、けどそれは、私はある程度は仕方ないと思う。

逆に今の日本は、ナイナイ岡村みたいにひとつ口を滑らせると大炎上する世界。(まあこの件は彼自身の考え方がおかしいところがあるので、それは変えた方が生きやすいのかなとは思うけど。)

私は女性の権利を!みたいな活動は逆におかしいと思う。そこには男性軽視の意図を持っている人が多い。
対立するんじゃなくて、"個"に着目すべき時代なのでは?と
(綺麗事だけどね)
私も比較的女性がマイノリティな職種?役職?で働いているけど女性だから評価されたとは思いたくない…🤦‍♀️

健常者であろうと障がいを持っていようと、
大卒であろうと無かろうと、
親が2人いようといなかろうと、
日本人でも外国人でも、
白人でも有色人種でも、
異性愛者でもLGBTQでも、

と、同じように
女性でも男性でも優秀な人が評価されるべき。
いやむしろ、バリバリ働いて稼ぐのが正しいということでもない。人生において何を大切にするかはその人次第。
上記の全ての条件と同じく、
女性だから/男性だから
こうなきゃいけない、とか無い。

私は新卒で入った会社が、社長・副社長が女性、上司も女性、優秀であれば男女という物差しではなく評価してもらえるという環境で育ったのでそこまで苦労した記憶はないけど…
女性が活躍できる世界はいい世界、と二元論で語るのはおかしい。
下の世代に変な刷り込みはしたくない。

そういえば、昔家族でバラエティを観ながら、90年代の縛りの無いテレビのスタジオ内で
何か小道具を持ってくるためだけに一瞬映る女性が水着姿で、母が憤ってたのを思い出した。
片田舎では私が小学生の時分ではフルタイムの共働き世帯はそんなに多くなく、当時母もいっぱしの社会人として色々と思うところがあったんだろうな…
しい茸

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