Leonardo

終身犯のLeonardoのレビュー・感想・評価

終身犯(1962年製作の映画)
4.0
生きることの大切さ本質を教えてくれる作品。
たとえどのような状況に置かれても生きることの素晴らしさを見つける前向きな主人公からパワーをもらえる✨
カナリアという鳥を刑務所の中で育ててカナリアの愛、交尾、命の過程をひたすらに見守り続ける主人公。
この過程を導き身近で見ていたから主人公は命の大切さをあそこまで大事に考えていたんだろうなと思う。
鳥が途中で敗血症という病気が流行り次々と死んでいく局面に達したときも主人公は諦めずに薬がないか探し続けた。
その時に主人公が言っていた言葉が胸に残った。「諦めない限りまた負けていない」
この言葉は本当にそうだと思う。
最終的には仮釈放されたという主人公の人生を通して教えてくれた。
この物語はもちろん主人公が天才すぎる脳の持ち主ということもあるが、
人間らしい成長物語としても描かれている。
物語初め主人公は逆上して殴りかかったり、看守を殺してしまうなどもした。
そして看守にもタメ口で敬意を全く払わない態度をとっていたが、
刑務所にいて12年くらいが過ぎた頃から徐々に成長が現れ始め、穏やかな話し方と敬意のある表現が増えた。
最終的にアルカトラズ刑務所の時には警官からも大きな信用をされていた。
これは天才的な本質は関係ない人間的成長。とても見どころの多いドラマで主人公の人間性にも惹かれる作品だった。
2時間30分あっという間に過ぎるとある天才鳥男のドラマ作品✨
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