やむちゃ

阿修羅/ミラクル・カンフーのやむちゃのレビュー・感想・評価

3.2
備忘録
中学2年生の時に鑑賞。
同時上映はダンプ渡り鳥。
おそらく中学の同級生と観に行った。

今でこそカルト映画のように言われているが、当時は(たぶん)そんな扱いではなく、観る側も普通のカンフー映画のつもりで鑑賞。

悪者に腕を潰された若者と足を酸で溶かされた若者が主人公。軟体動物のような師匠の特訓で合体カンフーを会得し、敵を倒すストーリーだった…はず。

出てくるのは見たこともない俳優さんばかり、撮影もほぼ野外ロケか既存のオープンセットばかりで、低予算ぶりが伺えたが、当時のカンフー映画ではあるあるだったのであまり気にならなかった。

足がない主人公の方の腕がムキムキで、ノースリーブのカンフー着という服装も合わさって、「蛇拳のジャッキーみたいやな」と同級生と語り合った記憶がある。
軟体の師匠がちょっと不気味だった。

こうした映画について、「障がいがある人を見世物にして…」等という人がいる(映画以外ではかつての全日本女子プロレス前座のミゼットプロレスしかり)。
個人的には、ハンデがあっても努力して仕事をしていることは立派だと思うし、本人が納得しているのであれば、それが人前に出る仕事であっても、他人がとやかく言う筋合いはないと思う。
映画界でも、CGも無かった時代には、ウイローやE.T.、ヨーダ、R2D2などのキャラは、そうした人達がいなければこの世に出なかった。
障がいがあるからと見えないようにしてしまうことこそ、誇りを持って仕事をしている人たちに対して失礼に当たると思う。
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