フランス・イタリア合作映画ということもあり、ハリウッドのアクション映画にはない陰鬱としたハードボイルドな雰囲気が漂っている。音楽がほとんど使われていないのも好印象。
スコット・グレンは過去に囚われた元CIAに適役。イーストウッドとかなり似ているが、彼のほうが人間臭さがあるように思った。アクションシーンにおいて特にそれが顕著だった。
ストーリーは単純であるが、ギターを弾くのをやめない狂気的なデヴィッド、ラストシーンなど、ところどころ印象的な場面がある。皆暴力で心に傷を負ってしまったのだ。それ以外はイケオジで目の保養をする映画だった。