続・深夜食堂のbananamaffinのネタバレレビュー・内容・結末

まだドラマ化されていない頃、原作漫画が好きで、新巻が出る度に本屋で買って、待ちきれずに電車の中で読んでしまうのが日常だった。

ドラマ化されて、こんなに原作との違和感を感じない作品も珍しい。
実写で良いと思うのは、めしやや周辺の飲み屋街の美術。素晴らしい昭和感。漫画は、正直とてもシンプルな絵柄なので、そのあたりは表現されていない。

今作のストーリーは、蕎麦屋の息子の恋の話が良かったな。
最後に母が息子の蕎麦食べるシーンは号泣必至。
詐欺に遭うおばあちゃんの話も、最後は泣いたけど、どうしても子ども捨てたくせに…という気持ちが拭えず感情移入しきれなかった。


深夜食堂は、恋人や友人の話もあるのだけど、基本的には親子愛、家族愛が題材になっていることが多い。
それは、東京という、地方から人が集まる場所が舞台であるということが、理由として一番大きいのかもしれない。

この作品を読むたび、観るたびに、自分も故郷の両親のことや、子どものころの幸せな記憶を思い出して涙してしまう。