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オグンのお守りのeigajikouのレビュー・感想・評価

オグンのお守り(1975年製作の映画)
4.1
『乾いた人生』の続きな感じでお母さんは同じマリア・リベイロ、『乾いた人生』で農場主役だったジョフレ・ソアレスがマフィアのボス(本作ではクリストフ・ヴァルツが弾けた演技する時ぽかった)、
主人公のガブリエルは監督の息子ネイ・サンターナ(トム・フランコに似てるなと思った。パンフに載ってる撮影時の監督と今のネイがそっくり。)
民間信仰のウンバンダ教の神オグンの祝福を受けて不死身になったガブリエルの物語は、盲目の吟遊詩人が語っている構造。
暴力の広がりが民間信仰のファンタジー的な要素を絡めて描かれていて、マフィアの抗争ものと言っても陰湿で暗い雰囲気はない。
独特のユーモア、音楽、踊りがたくさん入る。
映画全体のテンションが高く勢いがある。
(日本では『仁義なき戦い』シリーズが公開されてた頃。ドス・サントス監督は日系人の友人が多かったそうだから『仁義なき戦い』シリーズ見ていたかも?あ、『ゴッドファーザー』も?)


ブラジル「シネマ・ノーヴォ」の精神的支柱
ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督回顧にて
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