福福吉吉

メイズ・ランナー:最期の迷宮の福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.5
◆あらすじ◆
秘密組織WCKDに囚われたミンホを救出するべく、トーマスたちはWCKDの列車を襲撃するもミンホを救出できなかった。ミンホがWCKDが守る都市に運ばれたことが分かり、トーマスたちは都市への侵入を試みる。そのため、裏切ってWCKDの研究員となったテレサを利用する。

◆感想◆
前作「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」の続きとなります。

前作の最後にWCKDにさらわれたミンホを救出するためにWCKDの本拠地に乗り込むストーリーになっており、荒廃した世界の中でそびえ立つ近未来的な都市が独特の世界観を作り出していました。

ストーリーのテンポは良く、映像として変化が多いため、観ていて退屈しませんでした(登場人物のことはなかなか思い出せず焦りましたが)。

トーマス(ディラン・オブライエン)は仲間たちと共に、ミンホ救出に動き、これまでと同様、勇敢さと仲間思いを備えた人物として描かれており、それとともに世界に蔓延するフレアウィルスの治療薬としての存在価値があって、彼を生かしたまま捕えて欲しい研究者側と殺してしまいたい軍人側のWCKD内の思惑の違いがあって、それが彼の行動に強く影響していて面白いです。

そして、WCKDの一員となったテレサ(カヤ・スコデラリオ)は研究者としてフレアウィルスの治療薬を作ろうとします。裏切り者のそしりを受けても、フレアウィルスの治療をしたいという彼女の意志の強さを感じました。テレサを憎み切れないトーマスとの関係が本作でも見どころの一つとなっています。

本作ではWCKDの都市に侵入し、ミンホとともに研究材料として捕まった子供たちを救出しようとします。激しい銃撃戦が繰り広げられ、飛び散るガラス窓の中を走り回るトーマスたちの姿がカッコ良かったです。

そして、敵として軍人のリーダーのジャンソン(エイダン・ギレン)が立ちはだかります。これが憎まれ役として良かったです。シリーズ通じての決着戦となりますが、とても良い終わり方でした。

これでシリーズ完結なのか知りませんが、なかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2024年1月22日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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