白くま

おじいちゃんはデブゴンの白くまのネタバレレビュー・内容・結末

おじいちゃんはデブゴン(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

お爺ちゃんはとある事件で家族を壊してしまい、闇を抱えたままロシアとの国境近くの故郷で一人余生を送る日々。隣人のクズチンピラの娘とだけは交流がある……となると、所謂「レオン」や「ローガン(まだ観てないけど)」に連なる孤独なおっさんと少女モノという事ですね。
この作品の味付けになってるのが、ヨボヨボでブヨンブヨンな体型のサモハンの佇まい。失意の末に痴呆が入り、膝も悪くまさかかつてのカンフーキングとは思えない風貌。しかも近所のチャキチャキオバさんにマシンガントークをかまされても「うああ…」とハッキリしない。ハッキリ言って暗い。
もうひたすらどうしようもないお爺ちゃんが、隣人のたった一人心を開ける少女の為に古今奮闘するんですが、かつてのサモハンのコミカルなイメージ引きずったまま観てると、かなりエグめの格闘にえー?っとなると思います。
私はなりました、けど、テンポがそこまで悪くないので、何となく結末は見えていてもグイグイ行きます。流行りの悪党も出てきて、ピロシキも食べたくなる、そんな作品でした。
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