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キセキ あの日のソビトのdokkyのレビュー・感想・評価

キセキ あの日のソビト(2017年製作の映画)
3.0
「いつの時代にも、GReeeeN。」
覆面・現役歯科大学生ということで有名になった、GReeeeN。の曲を聴くと、無条件にわたしの青春に引き戻される。今のGReeeeNのイメージは、ひと昔前、という感じだったけど、今も良い曲をたくさん出しているし(「漁港の肉子ちゃん」の「たけてん」もすごく良かった)、一世を風靡した頃の曲はもちろん今聴いてもすごく良い曲。
舞台が2006~2008年くらいなのだが、まさに自分の青春時代だからというフィルターはあるが、この時代って本当に絶妙に「絵になる」。
人とモノとコトのバランス、潤いと乾きのバランス、希望と諦めのバランス、全てがちょうど良いというか。この時代に青春を送れて幸せだったなぁ・・・
映画の内容で言うと、GReeeeNのサクセスストーリーではなく親子や兄弟の物語になっているのが、良い。主人公が、菅田将暉のようで松坂桃李のようなところも良い。
二人とも、心のモヤモヤや葛藤をうまく演じていて、引き込まれた。
GReeeeNの曲、菅田将暉の歌声、松坂桃李のバンド・・・全てが良かった。
兄である松坂桃李が、医者の父親に
「僕は音楽で心のお医者さんになる」
と言うシーンが、音楽や芸術が「不要不急」と言われ、医療が逼迫している今の時代に刺さるな、と思った。
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