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アリー/ スター誕生の親友のレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
3.5
これは、もはやミステリー。
巧妙なミスリード。いや、ミスディレクションか。

幸と不幸。優しさとやるせなさ。
相容れないものが合わさった時、人は感動するんだよ。
それは、何故か、人間の存在そのものが矛盾した生き物だから。

酒、飲まずにはいられない。

犬のいる生活、いない生活。歌のある人生、ない人生。
猫のいる生活、いない生活。自然のある人生、ない人生。
恋のある生活、ない生活。愛のある人生、ない人生。
見えてる世界は同じじゃない。真実なんてわかりゃしない。
誰が悪いってわけじゃない。どうにもならないことだってある。
鶏が先か、卵が先か。♂か♀か。ウタかサケか。

泪、流さずにはいられない。

酒、ドラッグ、女。
アリーはその中の一つにしかなれなかった。
彼の孤独を埋めていたのは歌だった。
唯一の安らぎだった。
魂を汚されたのが許せなかった。
出逢わないほうが幸せだった。
初めての安らぎだった。

音が重なり合ったように思えた。
指輪に穴が塞がったように見えた。
独りより、一人のほうが寂しかった。

生きてる世界が違いすぎた。
それを受け入れられる余裕がなかった。

嫉妬したんじゃない。
妬いたんじゃない。
寂しかった。
ただただ、寂しかった。

その寂しさを埋められるのは、アリーじゃなかった。
海のような深い深い愛だった。
相容れることはできなかった。
それはShallow浅瀬の恋だった。

魂を失った哀れな星。
元に戻った時に見つけた孤独な星。

『アリー/ スター誕生(A Star Is Born)』

愛の犠牲者がまたひとり。

皮肉なタイトルだ。耳が痛い。

酒、泪、呑まずにはいられない。

酒と涙とレディーとクーパー。

悲しいんじゃなくて、寂しいの。

本当に好きなら、嫌われても平気。

恋は愛へ踏み出すための序奏。

健康じゃなきゃ、踏み出すこともできない。

そのためには愛が必要。

酒、飲まずにはいられない。

それにしても歌がいい。
魂がこもった名曲に男泣き。

僕は落ちてく
And, in the bad times, I fear myself

自分を愛するしかないんだよ。
愛してくれたから、愛を返すんだ。

よーできてんな。よーできてるわ!

人生はミステリーだね。

純粋の中に答えはあるよ。

"そんな"顔すんなよ。愛せるよ。

だって愛されてきたじゃない。


ひと休みして星を数えてごらん。

僕はなんとかして君の歌を届けるから。

一緒に歌おう。

君と一緒に歌えたらいいのにな。

息子よ。


僕の言うことは全部ウソ。

だからもう見ないでくれ。

気をつけて進んでくれ。


zabadak - 遠い音楽
https://youtu.be/04BUoX6_8zk

I believe ~海の底から~
https://youtu.be/F1cLL2ndPCs

美しい星
https://youtu.be/44YytNQBsMI

愛を超えて
https://youtu.be/xza3mDVEN3M


河島英五 酒と泪と男と女
https://youtu.be/Uxy9Keo_KVc

I'll Never Love Again (from A Star Is Born) (Official Music Video)
https://youtu.be/52nfjRzIaj8

Billy Crudup - Sing Along - Rudderless Music Video
https://youtu.be/lJ21alIg24k

【シンクロムービー】タマシイレボリューション(Superfly) × ミュージカル映画(など)
https://youtu.be/67OMYEVl_6A


たとえば―

海にいる

海に漂ってて ある日 港を見つける

数日 泊まるつもりが―

数ヶ月になり 数年になり

最初 目指した場所を忘れてる

どこでもよかったんだと 思えるほど 今が心地良い

俺はそうだった 今が気に入ってる
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