ぼずごん

幼な子われらに生まれのぼずごんのレビュー・感想・評価

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)
4.0
「斜行エレベーターが到着します」という機械の声。繰り返しインサートされるこのシーン。機械的な日常がより強調されて巧いと思った。斜行で家まで上がっていく、というロケーションも、主人公の心情を反映するかのようでいい。一つの再婚家族を描くのに必要最小限の人物が登場し、リアリティーのあるセリフが行き交う。さすが、荒井晴彦脚本。無駄がなく、痛烈に訴えかけてくる傑作だった。
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