藤

ワンダー 君は太陽の藤のレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
3.9
子供版エレファントマン(HappyEnd ver)。
「普通」じゃない人にとってこの世界は生きにくい事この上ないはずだ。周囲の視線や、容姿に対するイジメ、差別的発言など、「普通」の人には想像もつかない人生を歩んでいく事になる。

では本作で頻繁に使われたワードの「普通」とは何だろう?誰もが何かしらの「普通」ではない部分を抱えて生きているのにね。

「あの子は普通じゃないから仲良くしなきゃ」なんて言葉は優しさや思いやりを装った悪気のない差別ではないだろうか。

ただ綺麗事だけでは語れない。だからこそ周囲の視線や、友達が言ってしまった陰口や、姉のついた嘘は酷い事だとも言いきれない。確かにオギーが言うようにもし学校にチューバッカが現れたとしたら私なら五度見はしてしまいそうだしね。

考えさせられる映画で面白かったです。オギーだけではなく色々な人物の視点で物語を進めたのは「幅広い視野を持て」という強いメッセージ性だったような気もする。

そしてスターウォーズネタが出てくるのもSWファンとして楽しめました。オギーはボバフェットが好きなのね。私はハンソロが大好きです。
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