モリシ

ワンダー 君は太陽のモリシのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
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優しくて、温かくて、とても強い。
生まれて初めて学校に行ってからたった1年間の話だけど、その1年間が彼と周りの人にとってはまさに奇跡
学校にひとりで行った。誰かと話した。友達ができた。当然のことのようで難しい壁を1つ1つ乗り越えていくことが奇跡

その人を知るには、「よく見ること」。
見た目だけじゃない、人の生き様をよく見なければその人のことを本当に知ることはできない。
だからこそ、主人公以外のキャラクターにもフォーカスしていて、みんなを大好きになれるような映画になってる。

オギーのママが「顔には人が今まで生きてきた過程が現れる、だからあなたの顔は醜くなんてない」的なこと(たぶんというか絶対ちょっと違うけどニュアンスはそんな感じ)言ってて、私は思った、なんて素敵なママなんだって。

ママもパパもお姉ちゃんも犬ちゃんも友達も先生もお姉ちゃんの彼氏ももうみんな良い人(犬)なんだな。でも私の中で最高だったのは校長先生、推しメンだ。

終盤でオギーがママにひとこと言うんだけど、オギーの1年間を見てきた人はそこで完全に涙腺が崩壊する。決して簡単な日々ではなかった1年間、それなのにママにそんな素直に気持ち伝えられる!? 少なくとも私は言えない。
私は思った、なんて強くて優しい坊やなんだって。「その強さが周りを動かす」、君は間違いなくみんなの太陽である。

涙で化粧が落ち、同時に心の汚れも洗い流してくれるような、とにもかくにもとても素敵な映画だった