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ワンダー 君は太陽のfilmgramのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.3
【作品情報】
邦題:「ワンダー 君は太陽」(2018.06.15)
原題:「WONDER」(2017.11.17)
製作:アメリカ/上映時間:113分
配給:🇺🇸ライオンズゲート、🇯🇵キノフィルムズ
支持:評論家84%、オーディエンス88%
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【キャスト・スタッフ】
監督:スティーブン・チョボスキー
⇨ウォールフラワー
主演:
●オーガスト・プルマン/ジェイコブ・トレンブレイ
⇨ザ・プレデター、ルーム
●イザベル・プルマン/ジュリア・ロバーツ
⇨プリティウーマン、オーシャンズ、マグノリアの花たち
●ネート・プルマン/オーウェン・ウィルソン
⇨アルマゲドン、ミッドナイトインパリ、ナイトミュージアム
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【あらすじ】
先天的な障がいにより27回手術をした10歳の少年オギーは、
手術痕が残り人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと
お母さんと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって
初めて学校へ通うことに。始めのうちは同級生達から
じろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、
彼の行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。
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【感想】
本作はオムニバス形式を採用することで、主人公だけでなく
多面的な視点からの苦悩や葛藤を読み取れることができ、
終始飽きることなく観れたテンポのいい作品でした。
映画の予告だけを見ていると少年のオギーが主役の話と
捉えてしまいそうですが、実は彼を取り巻く人達も各々で
苦悩を抱えており、それをオムニバス形式で展開することで
全員が主人公とも言える作品です。

変に飾られておらず、例えばジャックなんかはオギーの
些細な悪さがきっかけで友達になるなど誰しも一度は経験したことのあるような共感しやすいシーンが数多くあり、
それ故に感情移入もしやすい笑いあり、涙ありのヒューマンドラマでした。このジャックは将来大物スターになりそうな雰囲気が。そしてダニエルローズラッセル綺麗すぎません…
アヴリルラヴィーンみたいな髪型でしたが。笑
「彼の見た目は変わらない。変えれるのは、我々の見る目」
「どんな物にも2面がある。」トゥシュマン校長の名言。
この物語の本質を突いたような台詞が印象的でした。
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【豆知識/ネタバレ含む】
・何故ジュリアンはオギーをいじめたのか
続編小説、「もうひとつのワンダー」で語られています。
ジュリアン自身も"恐怖障がい"を抱えており、オギーと
出会って恐怖を感じていたのです。加えて、自分の友人が
離れていく環境の変化を恐れたため、いじめという形でその
変化を凌ごうとしました。挙句に、両親は過ちを認めない
人格者であったことも災いの一つです。息子の過ちを
正すのではなく正当化しようと親が働きかけたことで
子どもとしては反省するタイミングを失ってしまうのです。
続編小説にはジュリアンに加えて、優等生のシャーロット、
オギーの幼馴染クリストファーも描かれています。
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