2018.06.18(94)
劇場・字幕
初
誰にでも背景や言い分がある。そして本当のことを言い得ない時もある。それは極々当たり前のことだが、人はついそれを忘れがちだ。
ある人の辛やさ苦しみは他者のそれとは異なるゆえ、比べられるものではない。側から見れば小さな苦悩に見えようが、当事者にしてみればそれは大変に深刻なことで、大小は無い。
そしてハンディキャップを「個性」とするならば、ハンディキャップを持つ人に美徳を期待するのも間違っている。憐憫の目で見るのではなく、自分とは背景の異なるだけのただの人として、分かり合い助け合い支え合う。人が社会で生きていく為に欠かせないことだ。誰もが特別な存在であるということ、それを忘れずに。