ねりー

女を修理する男のねりーのレビュー・感想・評価

女を修理する男(2015年製作の映画)
4.1
面白い…というか興味深く、最後まで目が離せなかった。
富と権力のために、武器となった性暴力。
人が本当に簡単に壊されていく光景に、自分もこの遺体と同じく、ただ骨に肉と皮がついた生き物なんだと思った。
不条理しかない環境。
そこで見出される神の捉え方も面白い。
問題解決は遠く。人類に意味はなく。救いはこない。
しかしムクウェゲ医師の姿を通し、女達は絶望から立ち直り、また動き出す。
その光景は遠く離れた私達の心も動かす。

ドキュメンタリー映画は作者の知性が肝だなと痛感した。
ねりー

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