1981年製作公開。脚本伴一彦。監督小原宏裕。主演は朝比奈順子。当時、寺島まゆみとか泉じゅんとかかわいらしい系の女優さんがロマンポルノで活躍していた。畑中葉子もこの頃だったろうか。そんな中で彼女は一回り大きなカラダというか、容量の大きなおっぱいを持つバタ臭いカラダの女優さんだった。どんな女優さんだったのか調べてみたら宝塚音楽学校から宝塚歌劇団というエリートだった。でも初舞台を踏んですぐに退団したそうだ。おっぱいが大きすぎたんだと思う。多分。
結婚するまでに男100人斬りすると固い決意で札幌から上京。あと30人で貫徹！東京は男が多い！早速夜の街で男を誘います。彼女は100人斬りの記念に悪魔の尻尾の拓本を取って楽しんでいるのです。東京で厄介になっている友人早川由美はかつてはブイブイ言っていたのですが、いまや同性愛に浸っています。どーしたのよ。おもい人にプロポーズされてコトに及んだらいきなり恥毛を剃られた揚げ句菊門にこけしを挿入されて、グスン。以後男性を受け入れずにかわいらしい岸田麻里を愛でるのです。いか～ん！と、ふたりはこけしを手に取り男に逆襲する。
早川由美がSMに目覚めてしまうと処女岸田麻里は淋しくてたまらない。わたしもレズビアンやめる、と街に繰り出して男を誘うがそいつが変態で、、、。そして、お野菜やこけしでひとり愉しむようになるのです。
こけしを持った女には充分に気を付けろという警鐘を鳴らす、そんな話。
最後の一枚は、かねてより目を付けていたいい男との55時間一本勝負。勝つか負けるかのサスペンス、なんてものでもなんでもなく脱力系の笑いです。で、100枚を達成し、結婚式のため札幌に凱旋するのですが、彼の男もその飛行機に搭乗。/わたし結婚式に出るんです。/僕も弟の結婚式に出るんです。/
国立映画アーカイブ 逝ける映画人を偲んで 2021-2022（出演/朝比奈順子） にて
