29球Agent

怨霊館の29球Agentのレビュー・感想・評価

怨霊館(2015年製作の映画)
3.0
前にレビューされた方が2021年3月…と云うことは4年近くその後どなたもレビューされず不毛地帯の作品と云うことですか・・・。
了解です。

まぁ、とにかく凄い映画です。
シナリオ学校の生徒10人くらいに「改装が終わった屋敷で月食パーティーするけど、そこで色んな恐ろしい騒動が持ち上がる。一夜に起きる出来事を自由に脚本書いて週明けに提出してください」と依頼した脚本を1ページごとバラして適当にまた貼り合わせて1冊の脚本にした・・・そんなパッチワークコメディホラー映画です。

ホラー映画の主役級メンバーを惜しげもせず、遠慮なく出すわ出すわ、幽霊、小人殺人集団、老姉妹殺人鬼、ミイラ男、ゾンビ、魔女、悪魔、吸血鬼・・・ありとあらゆる怪物連合が勿体付けることも無く、次から次に唐突に登場します。
けど、適当に頁を繋ぎ合わせただけなので、エピソードがぶつ切りで終わるのです。

それだけではなく日本語訳が例えば
〇どいてちょうだい ×どうてちょうだい 
のように誤植があるのですが、当然この1回きりじゃござんせん。
竹書房の実話怪談本の誤植以来だ!がくぶるっ!

前半鑑賞しただけでDVDレコーダーの停止ボタンを押す人が殆どなんでしょうね。
私も何度停止ボタンを押そうとしたことか。しかし、恐ろしいことに途中で声を上げて笑ってる自分に”はっ”と気付き思わず自己嫌悪に陥ります。なんて私のハードルは低いんだろうと。
けど、観終わって完走した瞬間、こんな映画を完走した自分をほめてあげたい有森裕子さん状態になるのです。
ランナーズハイなのでしょうか?

いやぁ、恐ろしい麻薬映画かもしれません。
様々なモンスター登場でどう話に結末をつけるのか、けじめをつけさせるある人物の姿を観た途端「ギリシャ神話」を想起しました。

最後にずーーーっと我慢してた言葉を吐きたいと思います・・・王様の耳はロバの耳!!・・・間違えた!・・・むっちゃおもろいやんけーーーっ!・・・はぁー、すーーっとした。
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