坂本渉太

シュガー・ラッシュ:オンラインの坂本渉太のネタバレレビュー・内容・結末

1.3

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくそつまんなかった~
ビビった

ネットネタやディズニープリンセスネタは目配せのように入ってて、それぞれのギャグ単体としては面白いけど、単にそれだけ。


ストーリーの展開も、たいした必然性もなく強引に進んでいくので「なんで?」って事だらけ。

例えば、ヴァネロペがゲーム内でプレイヤーに選択されると本当はお金を入れてゲームをやってる人がヴァネロペを操作してるはずなのに、どうみてもヴァネロペが自分の意志で勝手に動いてるようにしか見えない。さらにはついにコースでも無い所をほんとに勝手に走りだして、その結果ゲームの筐体が物理的に壊れる。
・・・ゲームって何?
なんでそうなるの?

イーベイのオークションシーンでも色々おかしくて、ただただストーリーを展開させたいがために値段が上がっていく。無理がありすぎるから、もうええわ・・・っておもっちゃう。


っていうかこの映画の最大の疑問は、このラルフとヴァネロペの二人はどういう関係なの???ってこと。。。

前作で親友になってから6年間ずっと一緒に遊んで暮らしてたらしいんだけどそれにしても『親友』っていうにしてはあまりにも二人っきりだし、ラルフはヴァネロペに執着しすぎてて気持ち悪すぎた。
見た目30~40歳のおっさんと、見た目10歳以下の幼女が親友って、おかしいって誰もが思うよ。このおっさん、やべーって。こわい。

それでも、ヴァネロペが本当に自分がやりたいことを見つけたときのシーンはめちゃくちゃ良くて感動した。

しかしその直後、どんな手を使ってでもヴァネロペを引きずり降ろして連れて帰ろうとするラルフ。
まじでその執念や意地悪さが理解できなかった。(そーいや前作でもヴァネロペがずっと欲しくて憧れててやっとの事で2人で作った車を、ほぼ初対面の悪役に吹き込まれただけで、ぐっちゃぐちゃにぶっ壊してたなーコイツ。ヴァネロペのPTSDが心配なレベルで残酷だった。)

このラルフの執着心や嫉妬心は、例えば毒親とかにみられるような親子関係や、夫婦やカップルなら独占欲のような曲がった愛情として理解できなくもないけど、彼らはあくまで『親友』っていう間柄らしい。

謎すぎる。

コイツらの『親友』という謎の関係性だけを持ってストーリーをグイグイすすめていくので、感情移入できるどころかどんどん冷めていく。


ラストくっだらない感じで親友にかんするお説教が長々と続いたあと、結局は「ラルフは他の友達とも付き合うようになりました~、でも2週間に一度はヴァネロペとテレビ電話してます☆」っていうのがオチの、悶絶クソエンディングだった。友達付き合いって・・・いやお前、前作のド頭の時からちゃんとやってたよ!!??悪役の集会に参加してなんかみんなで悩み相談とかしてたやん。。。アレは友達じゃないのか。。。?

とにかくもう安西先生もびっくりの「こいつ、まるで成長していない・・・」だった。


ま、ただ単にネットネタやディズニープリンセスネタをギャグとして消費してるだけのクソ映画ですね。


ちなみに映像はめちゃめちゃすごい。きれいだし表現も素晴らしい。アニメーションも最高。
坂本渉太

坂本渉太