Mary

ナラタージュのMaryのレビュー・感想・評価

ナラタージュ(2017年製作の映画)
4.2
原作を何度読んでもバッドエンドにしか思えなくて、葉山先生なんて勝手な人なんだとずっと思っていたけれど、映画を見て印象が変わりました。
思春期に、自分が一番苦しいときに救ってくれたひとを好きにならないわけがないし、それは愛だの恋だの簡単に名前がつけられる関係ではないと思う。
葉山先生は、優しすぎるところも偽善者なところもあって、先生という職業は向いてないんじゃないかな…と思いました。いつか身を滅ぼすと思う。
泉と葉山先生は、お互いがお互いの一番辛い時期に双方がもたれ掛かってなんとか立っていたんだな…
小野くんの気持ちも、原作読んでる時はなんて勝手なんだ!と思っていたけれど、映像になって初めて少し理解できたような気がしました。

主演2人の、表情や目の動きがとても良かった。
演技がうまいっていうのは、表情を作るのがうまいってことなのかもしれません…
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