百合

マンハントの百合のレビュー・感想・評価

マンハント(2018年製作の映画)
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笑えばいい…のか?

男同士の共闘とあれば見に行かねばなるまい。その点は満足。計算されたアクションシーンは素晴らしい。本当にかっこいい。
あと関西出身ならそこも楽しめたと思う。上本町であんな大脱走が撮られてるのほんと笑った。すごいなジョン・ウーのパワー。日本であんなアクション撮れるのはなかなかないだろう。ほとんどの日本人のキャストが関西弁出ないのが気になったが、まぁそこはね…『白い巨塔』も標準語だったしね…
ちょろちょろ舞台の俳優さんが混ざってるのが気になりました。演技がでかい。映画見ててなに言ってるか聞き取れないってかなり不快。きちんと使い分けるべき。
脚本はガバガバで気になるところを肝心のアクションシーンに考え込んでしまったりする。ジョンウーって『レッドクリフ』のジョンウーだよな…?こんなだっけ…?
かったるい説明シーンや感情移入を誘う挿入場面も不要。観客に優しいのはわかるがこういうグダグダが映画をつまらなくしている。あれらを全てカットすればもっとアクションシーンを入れられたのでは?まぁそれはそれで食傷になるか…
撮り方にも工夫がない、というかライティングがダサくなかったでしたか普通に…?邦画の悪いライティングの感じが出ていたような。撮り方の面でもっとふっきれていれば脚本のガバガバなところとかコメディとして笑い飛ばすことができたんだろうけどなぁ。
互いの会話のタイミングも絶妙にちょっとずつハマってなかったけどこれは多言語の現場だから仕方ない。というか普段モノリンガルに甘やかされているだけなのだと気づく。日本人キャストの話すワードチョイスも野暮ったかったがこれも同様国際的なものづくりでは仕方ないのか…?
アクション映画を普段見ないが今回すこしアクションシーンの見方がわかった気がした。自分の鼓動とアクションのリズムが合う瞬間が気持ちいいんだなあれは。ほんとうにその点は良かった。
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