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ジグソウ:ソウ・レガシーのMikiMickleのレビュー・感想・評価

ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)
3.4
目の部分がくり抜かれたバケツを被され、首に巻かれた鎖に繋がれた5人。
「自らの罪を認め、嘘を悔い改めよ。告白しろ。私の指示に従い血を流せ。私のルールに従わなければ死が待っている。さぁ、ゲームをしよう」と、密室に響く謎の声。
そして、回転する巨大電ノコの方へと鎖が引き寄せられていく……

一方、街中にこれみよがしに晒された被害者の死体にはジグソーパズルの傷が。そして体内に埋め込まれたICチップに残されていた声はジグソウ”こと連続猟奇殺人犯のジョン・クレイマー(トビン・ベル)のものだった。正しくあの事件の再来…
しかし、彼は10年前に死亡しているはず。
以前のように彼の信者によるものなのか、それとも模倣犯なのか……
刑事のハロランとキース、検視官のローガンとエレノアは事件を調査していく。


第7作まで作られた「SAW」シリーズも「ソウ ザ ファイナル 3D」で終わりかと思われていたのだが、7年の月日を経て新シリーズへと突入‼
7年ぶりの「I want to play a game」ってだけでテンションはあがる♪

過去作からの出演者はトビン・ベルひとりという事で、全一掃してスッキリとしたものになっていた。
過去作同様に「誰が黒幕なのか」という謎解き部分も、ごちゃごちゃしてきたシリーズ後半と違い、2に似た感じで新たな続編として楽しめる。

「過去にある過ちを犯した者への戒めと反省」を求める残虐なワナの流れと、それを捜査する警官との双方進行などは過去とは同じであるが、
“被験者”に次々と襲いかかる試練のギミックは過去のオマージュが存分に散りばめられており、シリーズファンとして楽しめる作りになっているし、新しいギミックもワクワクする♪刃物落ちまくりとかバイクモーターでのあれとかレーザーカッターとか♪

そして、それらによる非道であり残酷な人体破壊に関しては、最近のホラーで物足りなかった切り株だったと思う♪頭蓋骨断面や、酸による溶解、全身とろけるチーズ、顔面花びら(もしくは寄生獣w)などなど、ナイス切り株描写だった♡ ただし、痛々しさはあまり感じず、さっぱりとした感じで少し残念でもあったり…

ストーリー的には、必然ではない偶然が重なり過ぎているのは否めなく、「千里眼かよっ‼」などとツッコミながら笑っていたが、それもあとから納得するものであったし、どんでん返しの妙もあり。「SAW」からの「ジグソウ」シリーズ、1と2は超えられないのは仕方ない。でも、今後に期待大です♪
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