Hiro

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のHiroのレビュー・感想・評価

4.0
突発性難聴で一般人の20%の聴力しか持てなくなった男の話。

ルーベンはある日、耳鳴りと共に自身の聴力が無くなってくることを知る。アーティストとして何よりも大切な聴力を失い、自暴自棄になるが、彼女のルーの勧めもあり、ろう者の集いに参加することに。そして、そこでの経験を通して、''ろう者にとっての音の在り方''について知る。

ろう者になった方々の音の聞こえ方、インプラントをつけても元の聞こえ方とは全く異なること、普段体験できないリアルな事実をこの映画が教えてくれます。

また、本作を視聴して僕が幼い頃に地元のホールで見たろう者の和太鼓奏者の演奏を思い出しました。
その和太鼓奏者の方は太鼓を通して伝わる音(響)に救われて、演奏家を始めたと仰られていていました。
今作のルーベンとは異なるかもしれませんが、両者共通していることは「現状を嘆くのではなく、受け入れること」ですよね。
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