みちみち

西北西のみちみちのレビュー・感想・評価

西北西(2015年製作の映画)
4.8
なんとも言えなく胸が熱くなる映画です。この作品は観る人を選びます。
レズビアンという主題に、異国の文化習慣と宗教が重なり、美しい三人の女性が日本の自由な社会の中で織りなす様々な葛藤の物語です。
自分がレズビアンである事を認めないが好意を持つ対象がいつも女性であるケイ。
ケイの相手であるアイは、ケイを失う事にいつも怯えていて、ケイが興味を持つナイマに嫉妬します。ナイマは厳格なムスリムで礼拝を欠かしません。一日5回拝礼していたかは描かれていませんが、お酒も飲まない事から信仰心は高いのだと思います。異国人のナイマにケイが惹かれて行ったのは、自分を異質な者と悩んでいた時に出逢ったからだと思います。礼拝をする姿に、存在しないものを信じるナイマが羨ましかったのだと思うのです。
西北西と云う表題は、日本から見てマッカの有る方角でイスラム教徒の聖地の方角となります。
みちみち

みちみち