西北西の作品情報・感想・評価

西北西2015年製作の映画)

West North West

上映日:2018年09月15日

製作国:

上映時間:102分

4.0

あらすじ

「西北西」に投稿された感想・評価

Roxanne

Roxanneの感想・評価

2.0
ボイとメンヘラちゃんで、わりとステレオタイプの二人とイスラム留学生。
イスラム留学生の機敏とか言葉がよかったかな。
URK

URKの感想・評価

3.8
非常に良くできた映画で、LGBT問題をリアルに描いてるなと感じました。
それぞれの想いや日本での窮屈で生きにくさ、悩みが表現できており、今見るべき映画といった感じです。
将来的にはもっとこういった方々が住みやすくなるような国になればと思いました。

女優さんや設定が絶妙で、見ていて飽きませんでした。文化の違いと性の悩みが入り混じったストーリーが全体的にとても良かったです。
泥

泥の感想・評価

4.5
私的"女"映画ベストオブ2018
イスラム教徒である留学生ナイマの西北西に向かって祈る姿を見るケイの「信じるものがあっていいね」、その恋人アイの「あの女生理?向こうの人ってーー」とか言葉の端々に出る“違い”…そういった描写の一つ一つが刺さる
同性愛とイスラムを結びつけるのはずるい作品
久々に映画みた
@大阪 第七藝術劇場
この韓英恵を美しいと言わずして、何を美しいというのか、と思うほど

あとナイマの声がキレイでグッときた

自分の異質さや内奥を憎み、恥じ、他者を遠ざけても結局自分を受け入れる糸口を示してくれるのも他者であるとほーほーと感じていました

このレビューはネタバレを含みます

大阪では3カ月待ちでやっと見物。何年か前のPFFで賞を取った若い監督さんのしみじみしたロマンスでした。
まずはカメラ。ワイドスクリーン持て余しかなと思ったら、まさかの縦構図も含めてうまく使ってはるし、光量やピントのずらせ方も好き。
で、話の方は「はずれた」人たちのリアリティの無さがかえって「なるほど」で、こちらもお気に入り。中国、イラン、韓国、日本それぞれの他者感、サヘルの祈りの背後にぼやっと映り込む英恵さんの細い腿、田野聖子の調子外れの母親ぶり、そしてマンションの部屋やプールでの生活感排除。
説明過剰の思わせぶりとムード頼りのやっつけ部分が微妙に気になりつつも、総和としてとても納得できる。
一週間上映の上に不入りというのはなんとも勿体ない。
ところで今年の韓英恵さん、四本とも見事で圧倒的でしたね。
dita

ditaの感想・評価

3.5
@第七藝術劇場   

「好き」の前には私と社会の壁があり、私とあなたの壁があり、私の中に存在する私への壁がある。西北西に向かって祈る時間よりも大切なあなたを想う一瞬を信じることが出来た時に人は孤独から救われるのかもしれないと思ったけど、私の磁場はまだ狂ったままだ。辛い。

3人の女性それぞれの心の描き方がとてもよいからこそ、見た目(人種ということではないです)や小物類の使い方がステレオタイプというかちょっと恥ずかしい感じだったのが残念。それも計算の上で観客側に示してきているとしても、クールな女=大型バイクにライダースジャケットとかいつの時代ですかと思ってしまった。殴られてるのに一切助けないバーテンとか貸切プールとか、細かいところが気になってしまったのも事実。

あとこれは以前に観た別の作品でも思ったけど、同性愛者への嫌悪感を持つ人の台詞が雑。人が人を好きになること、人が他者を想うことがテーマなのであればそこをもう少し丁寧にしなければ作品の示したい方向が全部その台詞に持っていかれてしまうと思う。

主演3人の名前にも意味があるのかなと思って調べたら、ナイマ=静けさ・平和という意味らしい。アイとケイは愛と恵なんやろか。

気になるところは多々あれど、いわゆる多様性という曖昧な定義を曖昧なままにせず、人は「個」であることをきっちり描き切る作品はあまりないと思うので観てよかった。さて、わたしの西北西はどっちだ。
ez

ezの感想・評価

3.0
韓英恵さん、不安定な若者役が上手すぎる。
自分が自分を愛する以上にだれかが自分を思ってくれるとき、それは時に足枷になったり、自分を強くするものになるんだな。
小一郎

小一郎の感想・評価

3.7
ケイというレズビアンの女性を主人公とした物語だけれど、それを全面的に押し出しているわけではなく、中村拓朗監督が経験したことを下敷きに「他者を想う」事とはどういうことかを考えたと制作した映画、らしい。

女性モデルのアイはケイへの強すぎる好きな気持ちが、怒りとか嫉妬とか憎しみとかの負の感情として表れてしまいがち。ケイはアイの気持ちに向き合うことができず、アイとの関係に戸惑っている。

ケイは、日本での生活、同級生との関係に悩んでいるイスラム教徒のイラン人留学生ナイマとの出会いをきっかけに、自分の中で何かが変わってくが、ナイマはケイの気持ちを…、みたいな感じなのかな。

監督は彼女と同級生の男という自身が経験した3人の関係をもとにしたと言っていて、だとすればケイは監督で、アイが彼女、同級生の彼がナイマなのだろう。

<彼女に対して、彼に対して、僕が抱えたカオティックな感情を映画にキャプチャーしたかった。 そして、僕にとっての『西北西』を探求したいと思った>というように、悩める監督を投影したケイの気持ちはわかるようで、わからない。
(http://cinefil.tokyo/_ct/17189829)

「他者を想う」事とはどういうことかというテーマも広すぎて、スッキリはしないけれど、ホモセクシャルをレズビアンに、自身を縛る超自我(タブー)を宗教・文化に置き換え、ちょっと引っかかる物語にはなっているのではないかと。

●物語(50%×3.5):1.75
・設定は面白い。監督の気持ちそのままにもうひとつスッキリしないところが良いのだろう。

●演技、演出(30%×4.0):1.20
・役者さんの演技は良かったのではないかと。

●画、音、音楽(20%×3.5):0.70
・雰囲気が良かった。
この映画をずっと見ていたい、終わってほしくないと上映中ずっと思った作品でした。再上映望みます。