西北西の作品情報・感想・評価

西北西2015年製作の映画)

West North West

上映日:2018年09月15日

製作国:

上映時間:102分

あらすじ

レズビアンのケイは、モデルの恋人アイとの関係や自身の生き方に不安を感じる日々を過ごしている。一方、日本画を学ぶイスラム教徒のイラン人留学生ナイマはビザや、将来的な日本での生活、同級生との交流に不安を抱えていた。ある日、ナイマとの出会いをきっかけにケイの中で何かが変わり始める。変わりゆく三人の関係性。性、国、宗教のボーダーで揺れる中で、それぞれが答えを探していく。

「西北西」に投稿された感想・評価

ao

aoの感想・評価

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「好きになるのが女の子ばっかりってだけだよ」韓英恵さん、かっこよかったなー。
「ごめんね」「ごめんね」ってみんなが言い合うのがせつない。
映画を観て「西北西」っていうタイトルが素敵だなーと思った。
性的マイノリティーの人たちが自由にカゴから出られる日が早くきますように。
puka

pukaの感想・評価

4.0
LGBTの恋愛もの。
いろんな人の考え方の違いを感じ、それ以上に想いの違いを感じる作品。

主人公の女の子の「孤独」「強さ」「美しさ」が素敵だった。

タイトんもいいですね。なぜこのタイトルか?作品を見て感じてください。
これもコミュニケーションに関する物語。
レズビアンのケイは恋人のアイと問題を抱え、イラン人留学生のナイマは人付き合いが苦手で日本での将来に不安を感じている。
ケイとナイマが、次いでナイマとアイが出会ったことで、三人の人生に波紋が起こり、次第に大きくなってゆく。
彼女たちそれぞれの閉塞と不安を表すように、極端に明度と彩度を落としたモノトーンの映像の中で、ナイマの飼っている鮮やかなスカイブルーのインコ、ケイの部屋のオレンジのイームズチェアが象徴的に使われている。
タイトルは、ムスリムのナイマが祈りを捧げる方向。
ケイはナイマに「信じられるものがあって良いね」と言うが、この時点で彼女はアイ(愛)を信じていない。
これはジェンダーや国の違いを超えて、若い三人が人生に少しだけ確かなものを感じるまでの細やかな物語。
韓英恵、サヘル・ローズ、山内優花が印象深い好演を見せる。
18/09/17 イメ-ジフォ-ラムにて

どこか 儚く 遠い ところへ..
音楽で 表現できる 映画って
素晴らしいと 思う。。

大人になった 韓英恵の代表作と言えば..この作品と答える。
P

Pの感想・評価

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みんな、じぶんの、「西北西」があればいいのにね
自分の後ろ姿、面白かったよ
ロック

ロックの感想・評価

3.5
西北西への磁石が狂い、傷つきながらももがき生きている彼女たちの後ろ姿が印象に残る。イスラムという文化を東京の街に落とし込んだのが新鮮だった。何かを信じることとは例えそれが何であれパワーと覚悟が必要であり、だからこそ尊いのだろうか。ナイマの祈りのシーンでふとそんなことを考えた。
数年前のこの映画が今年公開されるのは偶然ではないのだろう。
うわー、これは傑作やわ。映像がええ、テーマがええ、設定がええ、脚本がええ(オカンのセリフ以外。説明っぽい。)。LGBTだけやない、それにイスラム絡ませて、問題をそれぞれ相対化しとる。それだけやない。LGBTとイスラムのやいこしい三角関係を通して、みんなの抱える共通した不安や生きにくさも浮き彫りにしとる。やられたわ。ナイマのカラオケのシーンは最高や。震えたわ!
韓英恵は「菊とギロチン」に続きええ仕事してはるわ。ホンマにええ役者や。
桃ち

桃ちの感想・評価

4.6
祝日の昼前、隠されたような場所に位置している映画館に一人で来る大人達、皆口を噤んでいた、私の将来を見たようだった、他人のジェンダーや痛みは知っていると思っていたが、こんなにも自らが国境に抵抗を持っているとは、不意を突かれた、見つめ直すきっかけにでもなったつもりである、それにしても私は、女性の女性らしい弱さが苦手だ、9割女性が映るこの映画であったが、途中で池松壮亮を望む自分が居たことは確かである、精神的な暗さと強さが絶妙で、海に浮かんでいるような映画だった、突然ライトに照らされて、映画館の外に追いやられた時は、初めて歩いたみたいに上手く歩けなかった。フローリングに立つ椅子の脚、充電したまま投げ出されたiPhone、好きなのか覚めたのか分からなくなってしまうほど、近くの恋人と眠った翌朝、眠っている私達の横で、網戸から吹いた風に揺らされるカーテン、どれもこれも見覚えのあることで、切なくなりました。
meltdownko

meltdownkoの感想・評価

3.5
自らはレズビアンではない、というケイの主張を、当初はカテゴライズの暴力性への反発かと捉えていたものの、結局はケイの「西北西」の不在がそうさせていたのであって、別れ際アイに放った言葉の数々もケイ自身にとっての願望であった(がゆえにレズビアンというカテゴライズを拒否した)のではないか。ただ瑕疵をケイ一人に押し付ける関係修復のやり方には私は賛同できず、たとえばこれが濱口竜介であれば私があなたの目を見ないのはあなたにも責任の一端があるとなっていたはずで、思いがけずあの相対化の視点が愛おしく思われたのである。
不在を象徴する方位磁針の狂い、医者のシーンの空間分割、あるいはプールにおける越境など印象を残すシーンはところどころ見られたのだけど、一方で光や風、雨といった背景の使い方がクリシェに感じられてしまった。あと医者やアイ母の悪意が書割みたいだと思った。
素晴らしい映像設計と、理性的で情熱的な人間描写。セリフの置き方も最小限。凄すぎる。個人的にはアイの大学行くバックショットからのセリフが最高すぎて涙出た。。
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