ヘンリークリンクル

グリーン・ゾーンのヘンリークリンクルのレビュー・感想・評価

グリーン・ゾーン(2010年製作の映画)
2.0
ボーンシリーズの監督・主演コンビってなれば、多くの人がド派手なアクションと息も尽かさぬスリリングな展開を期待するでしょう。(私もその一人ですが…)
しかし、この映画は全く正反対な位置にある映画でした。
リアリティを求めたのか、派手なシーンは少なく、アクションと言うよりも完全なサスペンスです。
しかも内容的に誰もが考え付きそうな内容でした。これが完全にノンフィクションなのであれば、それはそれで見る価値があるかもしれません。

同じイラク戦争を題材にしたデ・パルマ監督の『リダクテット 真実の価値』が既に存在します。
内容は違えど、イラク戦争の批判をしている点では同じです。
なので、全く新鮮味が薄れてしまい、さらに、「今更批判しても…」と存在価値すら薄れてしまいます。
こうなると、先に撮った者勝ちでしょう!と思えてきます。
ブラックユーモアや皮肉を超えた、単なる批判。と私は感じてしまいました。