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ちょっと今から仕事やめてくるのtakeのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

人間関係に疲れ、ストレスを溜め込んでる時に観た。会社という逃げ場のない呪縛に縛られ、もがき苦しむ工藤阿須加君の姿に感情移入して前半胸が苦しかった。
一番泣けたのは家族のいる山梨に帰省した時の場面。外で必死に繕っている分、身近な存在である家族にはついつい鬱陶しい態度をとってしまう主人公。だが、両親はいつも自分の味方であり、自分を一番に愛してくれていることを忘れてしまっていたことに気づき号泣するシーンでは涙が止まらなかった。
自分が死ねば全て解決するわけではない、残された家族や親友はたまったもんじゃない。と福士君が言うシーンは彼の素性が徐々に明るみになる終盤につれてその言葉の重さを増す。
ブラック企業の部長である吉田鋼太郎さんの熱演や黒木華さんの繊細な演技、森口瑤子さんの母親としての暖かみのある姿、どれをとっても良かった。
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