正義とは。
自分の信念に従って動くとは。
実話をもとにした話だからこそ、主人公にドラマチックなことも起こらないし、ハッピーエンドもない。
現実を突きつけられる。
人の命を救うはずの医師であるフレディが戦地に赴き人に銃を向ける。
矛盾してるようだけどそれが彼の信じる正義なのか。
色々と考えさせられることが多い。
公式HPにチェ・ゲバラ役のキューバ人俳優のインタビューが載っていた。
彼は、来日した際の広島原爆資料館での経験は本当にショッキングだったと。
彼と一緒に行ったキューバ人の俳優は涙を流していたと。
私も、日本人として一度行かなくてはならないと思った。。
そして、改めてオダギリジョーが素晴らしい俳優だと思った。
日本・キューバ共同作品とは知ってたけど、もはやほぼキューバ作品。
キューバで撮影され、日本人の俳優はオダギリひとり。
言葉も風習も何もかも違う中で、全編スペイン語であの演技って只者じゃない。
途方に暮れる努力でしか、なし得ない。
そして彼（と監督・スタッフ）がほぼ現地に溶け込むことで作った作品だからこそ、共同制作にありがちな無理やり感とか安っぽさはなかったと思う。
もうずっとオダギリジョーのファンだけど「彼を好きで良かったなぁ」と、なんかしみじみ思いました。
