爆裂BOX

メガ・パイソンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

メガ・パイソン(2009年製作の映画)
3.3
スタンレー中尉率いる米軍小隊はアフガニスタンでタリバンと交戦し捕虜になるが、処刑寸前に敵ゲリラが突如姿を消す。何とか救助のヘリを呼ぶも、彼らの前に巨大生物が姿を現す…というストーリー。
タイトルに「メガ・パイソン」ついていて原題も「Sand Serpents」ですが、登場するのは巨大蛇ではなく「デューン」に登場する三度ワームのような生物です。「トレマーズ」のグラボイズをもっと巨大化させて長くさせた姿みたいでもありますね。
救助ヘリを巨大ワームに撃墜された一行は救助を呼ぶため難民キャンプを目指したりしながら、巨大ワームやタリバンと戦いながら脱出を目指すという内容です。基本、巨大ワームからは逃げ回ってタリバンとはガッツリ戦います。
メガ・パイソンこと巨大ワームのCGは結構クオリティ高いですね。それこそ「トレマーズ」の様に地面をモコモコと隆起させながら迫ってくるシーンもあります。また、一体だけじゃなく3,4体くらい登場します。攻撃方法は地面から飛び出してきて獲物に上から喰らいつくだけというワンパターンなのは残念ですね。それこそグラボイズみたいに地面に引きずり込んだりしてほしかった。
冒頭や中盤で繰り広げられるタリバンとの銃撃戦はそこそこ力入ってましたね。タリバンとの戦闘中に巨大ワームが乱入する展開はお約束だけど楽しかった。
登場人物は実戦経験少ないけど現地語を離せて何とか仲間と生還しようとする主人公スタンレー中尉、初めは任務優先で冷たい感じだけど中盤位からドンドン人間味出てくるエンジニアの女大尉、生真面目でいかめしい顔だけど根はやさしい軍曹、いつも文句と皮肉ばっかり言ってるアンドリューに残してきた娘二人の事気にする死亡フラグ立ちまくりのカミンスキ、やんちゃし過ぎて兵役に就くことになったイーノなど皆キャラ立ってて彼らのやり取り見てるのも楽しかったです。軍曹の退場早かったの残念。途中から合流する難民男性アマルと少女イスラもいい味出してました。特にイスラは車の前に飛び出して地雷を知らせたり(結果的に大事故引き起こすけど)終盤一人で主人公達救うため行動したりと勇敢で可愛かった。アマルは結局裏切ってたのかな?
タリバンに子供攫われ、僅かな希望を胸に残ってその帰りを待つ母親たちやアマルとカミンスキの会話等結構シリアス目なシーンも多いですね。
ラストの主人公の行動にはちょっとビックリ。しかもそのまま終わったけどわざわざあそこで犠牲にする必要あったかな?
この手のモンスター映画の中では普通に楽しめる作品だと思います。