佐藤克巳

男の哀愁の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

男の哀愁(1951年製作の映画)
3.5
妻が死別して自由になった商事会社社長徳大寺伸は、化粧品店経営未亡人高杉早苗の後援者の一線を踏み越えない独身主義者。河村黎吉の書店に下宿する大学生高橋貞二は、高杉とは化粧品卸で知り合い、同居学友鶴田浩二は額縁に飾った絵を通じて恋愛関係になる。河村の娘桂木洋子は、鶴田を慕っていたが高杉に傾く鶴田を止める事は出来ない。高杉はバーのマダム北林谷栄から責任はどうするか問われ行方を眩ます。矢張り予感通り、徳大寺が、高杉と結ばれて大阪で再起する結末で決着する他ない。岩間鶴夫監督の、恋愛の自由と責任について触れた通俗映画の佳作。
佐藤克巳

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