MariMizoguchi

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのMariMizoguchiのレビュー・感想・評価

4.4
またしても最高な東京邦画に出会ってしまった・・・東京コワァ

●演者
池松くんと石橋静河で外れるわけがないのだけど、この二人だから出せる「わざとらしくなりすぎない演劇感」が絶妙だった。あとは、二人とも声がいいんだなぁと。池松くんの鼻にかかる声と、石橋静河のクールな低い声。

●印象的なシーン
冒頭の「東京を好きになってしまったら自殺したようなもの」というナレーション。あと、ティッシュ箱に文庫本を整理して本箱化するのは新しい、なるほどな、と思った。

●色々な対比と共存
田舎と東京、日雇い工事現場と読書、看護病院とガールズバー、右目と左目、生と死、男と女、絶望と希望といったように、切り離せない密接さの中での対がたくさん描かれている。半分って、全部って、なんだっけなと考えさせられる。息苦しさの中にある生活、東京にしか描けないってこの事なんだなぁ。
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